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2019.04.06 Sat

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編集プロダクションとは?出版社との関係は?多様化する編プロの“定義”

編集プロダクションとは?

「編集プロダクション」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?「出版社の下請け」「激務」「離職率が髙い」「給料が低い」。そんな、マイナスな印象を抱く人もいるかもしれません。

一概にも否定はできませんが、ぼく個人の見方で言えばそれは少し前のお話。

みんなの働き方が変わり、編集者の仕事が変わり、個人の生き方が変わる今、世の中の多様化に合わせて「編集プロダクション」のあり方も変化していると感じます。

今回は、そんな「編集プロダクション」の“今”についてお話ししますね。

1. 「編集プロダクション」の定義―古いのと、新しいの―

「編集プロダクション」の定義

いろいろ話す前に少し自己紹介を。

ぼくは大学在学中にエディマートでアルバイトして、2012年に新卒でそのまま入社しました。入社後は主に、地域情報誌や新聞の編集&ライティング業務に従事。2016年に出版社に出向。1年間版元の編集部員としてお仕事して、エディマートに戻ってきました。

その時の心境も含めてまとめると、

  • バイトで編集の仕事に触れ、新卒で編プロに入社
  • 想像通りの激務。けど、なんとなく楽しい
  • とりあえずの3年が過ぎ、「ひと通り仕事できるようになったし、別の職業に…」と思ったら出向の話
  • 「面白そう」と版元行ったら、ヤバイ激務。たくましくなる
  • 出向期間が終わり、古巣戻ってきたら視野が広がってる。「新しいことしたい!」
  • 今までやらなかったwebやセールスをかじって、「編プロおもしろいじゃん!」って思う今日このごろ

っていう感じです。

なので、この記事は「“出戻り経験”のある編プロスタッフ」視点による、編集プロダクションの現状をお伝えする場となります。

少し前の「編集プロダクション」

少し前の「編集プロダクション」

ここから本題に入ります。

ぼくが大学生の頃にネットで調べた編集プロダクションの定義は、

  • 出版物の企画・編集・制作を代行する会社

でした。

出版社や広告代理店のパートナーとなり、企画を立てたり、取材したり、文章を書いたり、デザインしたり…と、“制作(代行)”に特化した業態を「編集プロダクション」と呼んでいました。

組織としては多くても10人程度でしょうか。スタッフはライターが中心で、プラスして常勤のデザイナーやカメラマンがいたり、いなかったりする体制が基本になるかと思います。

もちろん、エディマートもその定義に入る一社。

ぼくの入社時は先輩の多くはライター兼編集者で、デザイナーは1名。だいたいの人が企画・取材・執筆などの業務を基本としていました。

そして例に漏れず激務。常にひとりが複数の媒体を担当し、何らかの締め切りに追われ、校了したと思ったら次の制作に…。これこそ悪しき「編集プロダクション」のイメージそのものですが、ぼくはその忙しさの中にも「楽しさ」がありました。そもそも“制作”がしたくて入ってきたんだし。

推測も入っていますが、かつて多くの「編集プロダクション」が同じ感じだったのではないでしょうか?

そして、こんなようなことは、「編集プロダクション とは」で検索すると山のように出てきます。編集に興味を持った若者がその記事を見て、「編プロは大変そうだからやめよう」と心に誓って選択肢から外し、業界の入り口を狭くしているのも事実かと思います。

今の「編集プロダクション」は自由!

今の「編集プロダクション」は自由!

「他の仕事は自由じゃないのか」「フリーランスの方が自由」という話は置いておいて、少しだけ版元を経験し、“出戻りスタッフ”として勤務する今はそう思います。

現実に、出版社に出向していた頃にいろんな「編集プロダクション」を見ることができました。

例えば、

  • 営業・編集・ライティング・デザイン・DTPで、「大人数の部署」を作る大規模な編集プロダクション。取り扱う媒体ジャンルも超絶に幅広い
  • パートナーどころか、「編集プロダクション主導」で売れそうな本を提案して作っている会社
  • むしろ、版元を通さずにISBNコード(出版に必要な識別コード)を取得して好きな本を主体的に作っている会社(もはや出版社)
  • 出版はもとより、いろんな紙やWeb問わずいろんなメディアを軸に仕事をしている会社

などなど。ちなみに、これらは東京の会社に多かったです。

今でこそ普通かもしれませんが、ゴリゴリの地方編集プロダクションで育ったぼくにとっては結構な衝撃で…。「こんなこともできるんだ!」と一気に世界が広がりました。

そして、もうひとつ衝撃だったのが「残業」しない会社も多いということ。激務の時代を知っている編集プロダクションほど、「今はそういう風にしない」と会社の方針を立て、社員のライフワークバランスを強く意識しているようでした。

2.編集プロダクションは「仕事を自由に編集できる場」

出向を経て見えたことは…

出版社で「編集プロダクションの多様性」を知ったぼくは古巣に戻り、

  • 社長の方針で新設のweb部署に配属され、開拓の仕事をメインに動く
  • 開拓には「会社そのものの“価値化”と“見せ方”が重要だ」と気付き、会社案内とエディマグを作る
  • web部署を作るよりも「メディアの枠を超えた仕事そのものに、力を注ぐべきじゃない?」と、考え方を変える
  • 「営業先も広げたいから、アピールの仕方やお金の勉強もしなきゃ」とセールスに興味を持つ

という道筋をたどって、今の仕事をしています。

つまり、個人の意思で「仕事を自由に編集」しながら働いています。フリーランスだとリスクを負って動くのは辛いし、大きな出版社だと他の“しがらみ”が多くてやりにくいし…。あくまでぼくの価値観ですが、自由に、かつ効果を実感できる働き方は「編集プロダクション」の業態が“ちょうどいい”のです。

3.最後に

なぜこの記事を書こうと思ったかと言うと、編集プロダクションは時代に合わせて多様化しているのに「編集プロダクション とは」で検索すると、前時代の暗い話が書かれた記事ばかりだと感じたからです。あまつさえ、リタイアした人の勝手な苦労話までも…。これ、大切な“未来の芽”を摘んでしまっていると思いませんか?

誤解を恐れずに言えば「編集プロダクション」に明確な定義なんて今はなく、個人の成長で会社もキャリアも働き方も、際限なくアップデートできる業種だと思っています。抽象的ですが、この仕事のいちばんの魅力はそんな「自由が認められる(=評価される)」ところなのかと。

ちなみにエディマートは「伝える」ことを軸に、紙・webの両面に強い制作会社としてビジネスを行っています。どちらかと言うと仕事は真面目で、お固い感じですが、その安定さを評価いただくことが多いんですよ。

この記事を読んで、「編集プロダクションって楽しそう!」と思ってくれる人が増えれば嬉しいですね。それでは、また!

 

HIROKI HOTTA

この記事の執筆者HIROKI HOTTAアカウント・マネージャー

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2012年エディマート新卒入社。エリア情報誌や新聞を中心とした編集・ライター業務の経験を積み、2016年により深い“編集のおもしろさ”を求め大手出版社へ出向。出版社編集者として情報誌の特集制作、webメディアの新規立ち上げなどにたずさわり、2018年に再びエディマート勤務に。出戻り後は主にweb案件の新規開拓を担当し、2019年度よりセールス専任にポジションチェンジ。“編集のできる営業マン”として、ビジネス・クリエイティブの両面でお客様のサポートに務める。

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