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2020.01.23 Thu

デザイン

新聞デザインの基本。モノクロ画像を目立たせる方法とは?

新聞のモノクロ原稿 

新聞の紙面といえばモノクロをイメージすることが多いのではないでしょうか。エディマートでは主に「記事広告」と呼ばれる広告を制作しており、多くはカラー原稿ですが、モノクロ広告も手がけています。色が使えない分、紙面内で目立たせるのは難しく、モノクロ原稿ができて一人前と言われることもあるとか…。
今回はモノクロでも目を引く、新聞広告デザインのポイントをまとめました。

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1.モノクロ広告で引き立たせたいテキストは、白か黒でハッキリと

飾りや袋文字などのあしらいで目立たせよう

メリハリついた書体選びモノクロ原稿はスミ1色だけで表現するので、目立たせたい部分はメリハリをつけて表現することが必須です。例えば企画タイトルや社名、商品名などは、グレーを使うとぼんやり見えてしまうこともあり、使う頻度は少なめ。スミ100%または白ヌキ文字で、メリハリをつけてデザインします。袋文字にしたり、ベタを敷くなどをして目を引くようにあしらうこともあります。

上のようなリストなどの項目に付ける「●」や「■」のマーク。カラー原稿(4色)ならば色を変えるだけでポイントになりますが、モノクロでは色が使えない分、目を引くアイコンに変えるなど、ひと手間加えることも。モノクロ原稿では、スミ1色でも目につくような工夫があるといいですね。

カラー原稿をモノクロに変換するときは、「グレースケールで変換」にひと手間加えてみよう

提供されたカラー原稿をモノクロに変えて、というオーダーもよくある話です。アドビのソフト・イラストレーターにある[ 編集 > カラーの編集 > グレースケールに変換 ]の機能でモノクロに変換すると、カラーで制作したパーツの「色の濃さの情報」だけが残るため、元の色によっては微妙なグレーになってしまいます。もうひと手間加えて、ブラッシュアップしてみましょう。

色分け
上記のようにエリアを色分けしている場合、意図を損なわないのであれば同じ色にしたほうが仕上がりはキレイです。カラー原稿での意図を読み解き、情報が正しく伝わるようメリハリをつけて調整します。

金赤はK70%に
また、カラー原稿で目立つ色とされるM100%Y100%、いわゆる「金赤」は、グレースケールで変換するとK70%になってしまい、ぼんやりした印象に…目立たせるという本来の意図に沿うならば、K100%にしたほうが目につくでしょう。
もちろん修正して大丈夫かどうかは案件ごとに異なりますので、発注主に確認してくださいね。

2.モノクロ広告の写真は、4色の印象を損なわないように変換

グレースケールにする前に、コントラストを強めに補正

コントラスト強めに

モノクロ写真のレタッチをする場合、多くはカラー写真からモノクロに変換をすると思います。まず始めにしておきたいのが、コントラストを強めにしておくこと。前述の通り、モノクロにすると「色の濃さの情報」だけが残ります。カラーの状態でメリハリが出るように補正をかけてからモノクロにしましょう。
上にある名古屋城と桜の写真。カラーの状態でコントラストを強めにしてからモノクロにすると、空が明るくなり、城の輪郭がハッキリとしてより荘厳な印象に仕上がります。また、桜も満開な雰囲気が伝わるのではないでしょうか。

色調補正の白黒ツールを使って補正してみよう

フォトショップでも、イラストレーターと同じく[ イメージ > モード > グレースケール ]の機能があり、これを使えば簡単にモノクロになりますが、もう少しメリハリのある、印象深い写真に仕上げてみましょう。

色調補正でモノクロに
使うのは[ イメージ > 色調補正 > 白黒 ]のツール。「自動補正」のボタンを押せば、自然なモノクロ写真に一発で変換できます。写真自体が持つカラー情報が保持されたまま、作業上だけがグレースケールになるため、“元”赤色だけ色を濃くする、“元”緑を明るくするなどの細かな調整が可能です。

例えば上の写真。「グレースケール」の方法でモノクロに変換すると、花と背景が同化して何を伝えたいかが不明瞭になってしまいますね。赤と緑はモノクロにしたときの「色の濃さ」がほぼ同じなので、このようにな結果になります。
下は「色調補正」でレッド系とグリーン系を調整し、メリハリをつけた写真。花の色みを立たせるだけで、色はなくても華やかな雰囲気が伝わります。

また、人の顔色にも注意しましょう。カラー写真で影になっている顔色は、色の情報では茶色と判断されます。このままではモノクロにしたときも濃い色になってしまい、表情が沈んだ印象に。顔色に含まれるレッド系とイエロー系は明るめ、影となるブルーとブラック系を抑えめ補正してみましょう。
ただし、写真自体が持つカラー情報は「RGB」もしくは「CMYK」のままなので、レタッチが終わったら[ イメージ > モード > グレースケール ]でグレースケールにしておくのを忘れずに。

3.新聞広告では、ドットゲインに注意

モノクロもカラーも明るめに仕上げるのがポイント

ドットゲインとは、インキ一つ一つの小さな点(網点)が印刷の工程で潰されて大きく見える現象を指します。新聞は短時間で大量にインキが乾燥できる「浸透乾燥」という印刷方法のため、印刷時に網点が大きくなってしまう現象が起こりやすいのです。
ドットゲインが大きいと、薄い色が思いのほか濃い色で印刷され、場合によっては暗めに見えてしまうことも。これはカラー原稿でも言えることですが、新聞ではドットゲインが大きくなりやすいことを踏まえて、明るめに原稿を制作をすることがトラブルを生まないコツと言えます。

AYANO TANAKA

この記事の執筆者AYANO TANAKAデザイナー

大学を卒業後、2006年新卒入社の社員第1号。1年目は編集者兼ライターとして、2年目から約9年間はデザイナー兼編集者として勤務し、新聞広告・ムック本の制作を主に担当。硬派な仕事が好み。2度の育児休業を経て2019年4月に時短勤務で復帰。仕事はつねに全速力で行うことを心がける。旅行&自転車好きが高じて、某新聞社の旅行サイトで2年間ブログを連載。子どもとお出かけがライフワークで、趣味は断捨離と株式投資。

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