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2020.09.14 Mon

インタビュー

ワーキングマザー歴10年の先輩ライターに聞いた、家庭と仕事の両立に大切なこと

2019年の春に育児休業から復帰し、約1年が経ちました。

日々、慌ただしい生活で毎日が精一杯。働くママさんは、誰もが一度は同じような悩みを感じたことがるのではないでしょうか?

ちなみに、私の1日はこんな感じです。

 

平日は、時間に追われる日々…!

常々、「子育てしながら働く先輩ママは、どうやって両立をしているんだろう」と疑問に思う毎日。子育て✕仕事を両立するヒントを探るには、実際に働き続けているワーキングマザーに聞くのが早いはず!

そこで、子育てをしながら約10年も仕事を続けられているフリーライターのはちがゆかさんに聞きに行くことにしました!!(はちがさんはエディマートの執筆案件をよくお手伝いしてくれてる、頼れるライターさんです♪)

[インタビューは2020年3月に実施]

取材
フリーライター
はちがゆか

大手広告代理店の営業、コピーライターを経て、2008年にフリーライターとして独立。出産後は女性ライターチーム「マムハイブ」を設立。美容やグルメ、観光業界の執筆ほか、セミナー講師なども行う。

https://mamhive.com/


TANAKA

この記事のライター/TANAKA AYANO(エディマート)

大学を卒業後、デザイナーとしてエディマートに勤務し、2度の育児休業を経て2019年4月に時短勤務で復帰。プリンセスになりたい4歳児と、新幹線が大好きな2歳児を育てています。保育園が遠く、通勤に時間がかかることと、寝かしつけに時間がかかるのが悩み。

1.新卒から妊娠まで忙しい毎日。“好き”を原動力にフリーライターの仕事を目指す


TANAKA

こんにちは!育休から復帰して1年ほど経ったのですが、子育てしながら仕事するの、大変じゃないですか?はちがさんって、すでに10年も続けられてるんですよね??

は、はい…!いきなり熱量がすごいですね(笑)。

確かに10年続けてきましたけど、今の私があるのはキャリアを積み重ねることで得た“答え”を持っているからだと思います。


はちが

TANAKA

答え?

はい、私なりの“答え”です。私のキャリアを振り返りながら、それが分かるように説明してみますね。


はちが

TANAKA

お願いします!確か、はちがさんがフリーライターとしてスタートしたのは20代半ばの頃でしたよね?

そうです。元々、マスコミ系の専門学校を卒業してから、広告代理店で新規開拓の飛び込み営業をしていたんです。

営業と原稿書き、どちらの業務も担当できるという仕事だったんですが、いざ蓋を開けてみると飛び込み営業ばかり。周囲に弱音が吐けない性格から体を壊してしまって。もともと学生時代からフリーのママライターが夢だったのもあり、「すぐに原稿が書きたい!」とほかの仕事を探すようになりました。


はちが

TANAKA

体を壊すほど、激務でお仕事をされていたんですね…。

当時はそうですね(笑)。激務でしたが、自分でお客さんを開拓する力やトーク術は学べたと思っています。その後は独立を見据えて2社転職し、並行してライターの仕事を副業の形で始めていました。


はちが

TANAKA

二足のワラジを履いてまで、ライターの仕事がしたかったんですね!すごいバイタリティ…。

“好き”が原動力になりますからね。本格的にフリーライターとして活動しはじめたのは、結婚した23歳のころ。当時はタウン誌の仕事が多かったので、朝から夕方まで取材して夜に原稿書いて…。結婚早々、目まぐるしい毎日でした(笑)。


はちが

 

2.ライフスタイルの変化に合わせて仕事の内容をシフト。同じ境遇の仲間が見つかるきっかけにも


TANAKA

新婚早々、バリバリのライター業をされてたんですね!!

ん?バリバリのライター業とは??


はちが
(TANAKAの言う)バリバリのライター業とは?  昼は外出して人と会って取材し、戻ってからは深夜まで原稿を書く。まさに、寝る時間を仕事に捧げるデスマーチ的な働き方。昭和〜平成のフリーライターはこのスタイル経験者多し(TANAKA調べ)。

TANAKA

このことです(キリっ)。

え、えぇ…(笑)。確かにそんな時期もありましたね。ただ26歳に出産することになるので、バスガイドとかデパートの販売とか、出産前にしておきたかった仕事も並行しつつ、2〜3年はがっつり仕事。妊娠をきっかけに少しずつ仕事をセーブしていきました。


はちが

TANAKA

仕事をセーブって、断ったこともあったんですよね?不安じゃなかったですか?「仕事復帰後、発注がなくなったらどうしよう…」って、フリーの方なら誰でも感じちゃいそう。

誰でも、仕事を断るのには勇気がいりますよね。でも「フリーのママライターになる!」という夢においては、結婚も出産も通過点だったので、むしろ計画通りと言うか…。出産して自分がパワーアップすると信じてました。若かったのもあるかも…。今の方が仕事を断るのが怖いです(笑)。


はちが

TANAKA

若さゆえですね!実際、出産後の仕事内容は変わりましたか?

もちろん、変えざるを得なかったですね。妊娠前にしていた雑誌の仕事は体力勝負。取材して、原稿書いて、取材して原稿書いての繰り返し。TANAKAさんの言う、“バリバリのライター業”そのものですね(笑)。とてもじゃないですけど、乳児の面倒を見ながらでは成り立ちません。


はちが

TANAKA

私も出産後、仕事を続けるかどうか迷う時期がありました。生活が一変して、大切にしたいことも大きく変わって。

私の場合は出産を機会に、集客・販促を主軸に考える広告の仕事にシフトするきっかけになりましたね。雑誌と広告、どっちの仕事が楽という話ではなく、ライフスタイルの変化に合わせて、本当にやりたい仕事の内容にシフトしていこうと。


はちが

TANAKA

柔軟に仕事内容を変えられるのは、フリーならではのメリットですね!

主な仕事は、資料を調べながら書く執筆案件や、インタビューのテープ起こし、座談会の速記などなど…。いま挙げた仕事は、どれも在宅でこなせるので家事、育児との両立もコントロールしやすいです。

そうやって仕事の変化と共に知り合いも増えてきて、やがてmamhiveというライターチームを作ることにもなりました!


はちが
mamhive(マムハイブ)とは?  はちがさんを中心に結成された、全員お母さんのライターチーム。名古屋を中心に愛知、岐阜、三重、関東エリアを中心に、女性目線、消費者目線で、販促や集客のための文章を得意とする。

TANAKA

ママ同士の繋がりと、はちがさんの気持ちが形になった感じですね!ステキ!!

当時、友達から出産後にきちんと働けていない話を聞いて。「こんな能力の高い人が、なんで埋もれなきゃいけないの!」と思って、「一緒にやろう」って私から声をかけたんです。全然違う仕事をしていた友人に、原稿の基礎や進め方をイチからアドバイスをしながらスタートしました。


はちが

TANAKA

ライター未経験の方と一緒にはじめたんですか!?

そうですよ!未経験ということよりも、朝グループチャットで「おはよう」と入力すると「おはよう」って返ってくるんですよ?それだけでうれしいんです(笑)


はちが

TANAKA

ずっと、ひとりでしたもんね(泣)。

それぞれ住む場所が違うし、みんな自宅で仕事しているので、連絡手段は電話会議。それに同じママの立場だから、子どもが熱を出しても「ごめん!子どもが熱出した」って言えば「OK!じゃあこれやっとくね」って分担がスムーズにできる。


はちが

TANAKA

みんな同じ立場なので、負い目を感じることもない。

「やれることを全力でやろう」が私たちのスローガン。

それぞれの家庭の事情や人生設計もあるし、家事育児もちゃんとやりたい。だからこそイキイキと働いて、仲間同士助け合えるようにがんばっています!


はちが

ライターチームで活動

3.自宅でのワークスタイルは、オン・オフ同居が基本!


TANAKA

お子さんは幼稚園に通ってたんですよね。未就学児を育てながらの在宅ワークはかなり大変そうですが…。

大変でしたけど、他のママもみんな大変。常に同じ境遇の仲間が側にいたので、「自分ばっかり大変…」みたいな考えにはならなかったかな。


はちが

TANAKA

孤立することのない、チームならではの良さですね。

もちろん、大変なエピソードもたくさんありますよ!子どもが隣で泣いているのに、施設へ掲載依頼の電話をしなくてはいけないこともザラにありました。


はちが

TANAKA

電話投げ出したくなりますね。

大事な書類に落書きされちゃうこともしょっちゅう(笑)。私がパソコン開いてる隣でお絵かきしてるんだもん。


はちが

TANAKA

そうすると、仕事とプライベートのオン・オフを切り替えるの大変じゃなかったですか?

「仕事をしている自分」と「家事育児をしている自分」が1秒ごとに変わる感じですね。原稿を書きながら、庭の雑草が気になったら2秒後には抜く!みたいな(笑)。


はちが

TANAKA

た、たくましい(笑)。でもそのくらいのスタンスじゃないと、続けられないのかも。

私が育休中に仕事をしていたときは、「子どもが寝てるタイミングで仕事しなきゃ…」とかなり意識していました。はちがさんみたいに並行できないのは、「仕事とプライベートは分けるべき」と思いこんでいたのかも。

私はいつもオンとオフが同居しているので、子どもから見たら「仕事している姿」も「一緒に遊んでいる姿」どちらも“お母さん”として映っていると思う。


はちが

TANAKA

うちの子、私が家で仕事の電話を受けるとすごく嫌がるんですよ。「ママが違う人になる!」って思うのかな…。

もちろん我慢させちゃうことも多いですよ。私の家での口癖は「ちょっと待って!」「早くして!」。この相反する言葉を何度も言っちゃってます(笑)。本当は良くないことだと思うんですけどね。


はちが

TANAKA

それはうちも一緒です(笑)。

これは持論ですが、子どもを育てながら働くのはフリーランスの方がやりやすいと思いますよ。毎日会社に出勤している会社員の方が、実はスゴイ!と感じちゃいます。


はちが

TANAKA

そうですか?会社員なら仕事とプライベートのオンオフがつけられるし、保育園の入園も優先。「続けさせてもらえる」環境を社会の仕組みとして整えてもらっている感覚です。

はちがさんのようにフリーランスの方の場合、子どもと一緒が楽しいなら仕事をフェードアウトして辞めちゃえますよね。それでも仕事を続けたかったというモチベーションはどこから?

保育園の入園も優先  保育園への入園は、各家庭の保育の必要性を数値化するのが一般的。会社員とフリーランス(自営業)では、会社員(さらに居宅外就労)のほうが保育の必要性が認められるとして、入園しやすい場合が多い。
※自治体により異なります

んー。単純に仕事って楽しいですよね。

それに家事とか育児って他者からの反応があまりないじゃないですか?「きょうの寝かしつけは最高だね!」みたいな。なので他人から褒められたり、対価がもらえたりするのはすごく大事だと思います。


はちが

TANAKA

私は育休中、社会とのつながりがなくて不安に思ったりしました…。

社会に女性は必要だし、私も社会に対して貢献できることがあると思う。会社や旦那や子どものためじゃなくて、自分のために働かないと。そうしたら「家計のためにこんなに頑張ってるのに!」なんて言葉は出ないはず。自分が選んだんだから。


はちが

こどもが落書き

4.辛いことは正直たくさん。けど、女性はニコニコして明るくしているのがステキ!


TANAKA

もっと、いろいろなエピソードを聞きたいです!子育てしながらフリーランスとして働いて、他に辛かったことはありましたか?

そうですね…。仕事相手の方で私に子どもがいると分かっていながら、夜遅くや土日に連絡が来て困ることはありますね。ただ、私も若いときに同じことをしていたと思いますし、責めることはできません。


はちが

TANAKA

立場が変われば、新たな視点が増えるものですもんね。

国単位で「働くお母さんを応援します!」といろいろな取り組みを進めてくれてますが、やっぱり働くママの置かれている社会的環境はとても厳しいですね。私たちのチームもママばかりですが、それを痛感しています。


はちが

TANAKA

例えば、どういったところに感じますか?

新型コロナウイルス感染症の影響で学校の「休校措置」が取られた件でも、会社は女性を雇うリスクを感じたと思います。会社に出勤調整をお願いするのは、ほとんどの家庭が夫ではなく「お母さん」だったのではないでしょうか。


はちが

TANAKA

確かに休校措置が発令されて、男性で危機感を抱いた人って少ないんじゃないかな。「仕事、どうしよう」って不安になったのは女性の方が多いと思う。

旦那さんに謝りながら働いている人もいるし、子どもを預けて働くことに罪悪感のある人もいるだろうし。堂々と「働くお母さんです!」って胸張ってキラキラしている人って本当に少ない。「すみません、すみません」って謝り続けて働くよりも、笑顔で輝いている女性が一番ステキだと思います!


はちが

TANAKA

今振り返ると、社内の人に「ごめんなさい」「すみません」って口にすること多いかも…。はちがさんが思う、子育てと仕事を両立するために大事になことってなんですか?

私が働くママとして大事にしていることが3つあって、1つは「仲間をつくる」。みんなで落ちていく仲間じゃなくて、引っ張り上げ合うような仲間。グチを言い合うときもあるけど、女性には大事ですよね。


はちが

TANAKA

はちがさんにとって、mamhiveのメンバーがその仲間なんですね。

2つめは「目標を立てる」。これはね、小さな目標でいいと思う。1年後何やれるかなんてわかんないから、今日昼までがんばったら、ケンタッキー買おうとか(笑)。そういうご褒美を作る。


はちが

TANAKA

目標かー。日々をこなすのに精一杯で、失いかけていたかも…。

3つめは「余裕を持つ」


はちが

TANAKA

あー余裕!気持ちにゆとりがないと、何のために働いてるかわからなくなりますよね。家族のためなのか、自分のためなのか…。

そうですね。余裕がないとミスも発生しやすい。夫婦仲も悪くなるし、子どもにも当たっちゃうで、ほんとに悪循環。悪いことしか起きないから。

それと、余裕があれば自分に自信が持てる。いつも心に余裕を持って、周りにいるみんなから「働くのって楽しそう」って思ってもらいたいんです!


はちが

TANAKA

今日聞いた3つはとても大切。特に“心の余裕”を意識して、前向きに働いていこうと思います。本日はありがとうございました!

5.おわりに

今回のインタビューの1ヶ月後、2020年の4月から、新型コロナウイルスの影響で私も在宅勤務をスタートすることになりました。日々追われていた出勤から開放され、勤務時間前に掃除をしたり、昼休みに夜ごはんの支度をしたりと、時間を有効的に使えていると感じています。

子どもは相変わらず「仕事をする母」が好きではないようですが、パソコンの近くで一緒にお絵かきを始めたりと、少しずつ時間を共有できるようになりました。同じく在宅勤務が始まった夫と家事をほぼ半分ずつ分担し、子育てをしている身としては多くのメリットを感じています。通勤がないぶん勤務時間は延びましたが、余裕を忘れないように日々の業務に勤しみたいと思います!

 

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AYANO TANAKA

この記事の執筆者AYANO TANAKAデザイナー

大学を卒業後、2006年新卒入社の社員第1号。1年目は編集者兼ライターとして、2年目から約9年間はデザイナー兼編集者として勤務し、新聞広告・ムック本の制作を主に担当。硬派な仕事が好み。2度の育児休業を経て2019年4月に時短勤務で復帰。仕事はつねに全速力で行うことを心がける。旅行&自転車好きが高じて、某新聞社の旅行サイトで2年間ブログを連載。子どもとお出かけがライフワークで、趣味は断捨離と株式投資。

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