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2021.06.03 Thu

本の紹介

The Songbards・上野皓平さんが選ぶ5冊の本┃心を浄化してくれる言葉と時間「忙しい日々に読みたい詩集」

人生で特別な5冊を紹介してもらう連載企画「5冊の本」。

今回お話を伺ったのは、The SongbardsのVo.&Gt.の上野皓平さん。

The Songbardsは、2017年3月神戸で結成された4ピースバンド。バンド名は、「Songbird=さえずる鳥」と「bard (吟遊詩人)」のダブルミーニングで、詩的表現を含む歌詞と心地良いサウンドが魅力です。

2020年に発売したデジタルシングル『窓に射す​光のように』が、Nintendo Switch「あつまれどうぶつの森」のCMソングになったことでも話題に。そして、2021年6月2日に4thミニアルバム『AUGURIES』をリリースしています。

Gt.&Vo.の松原有志さんとともに作詞を担当する上野さんは、昔から習慣的に詩集を読んでいるそうです。The Songbardsのどこか哲学的な歌詞のルーツには、詩集を通じた読書体験がつながっているのかもしれません。

上野さんは忙しい毎日に疲れたとき、大事なことを思い出すために詩集を開き、じっくりと本と向き合う時間をつくると話します。

そこで今回は忙しい日々に読みたい詩集」をテーマに5冊の本を選んでもらいました。

一体、どんな詩集を手に取り、どんなことに生かしているのか。上野さんの選書から紐解いていきましょう。

AUGURIES(通常盤)

¥1,650
発売元/ビクターエンタテインメント

選者
The Songbards
上野皓平

兵庫県神戸市出身。2019年11月、ビクターエンタテインメントのロックレーベルであるGetting Betterから、1stフルアルバム『CHOOSE LIFE』をリリースしメジャーデビュー。(TwitterHP


水野史恵

この記事のライター/水野史恵(エディマート)

エディマートに所属し、編集や記事制作、オンライン書店の運営を担当。仕事では、名古屋を中心とした地元の魅力を発信できる記事づくりを心がけている。好きな詩集は『おんなのことば(童話屋/茨木のり子)』。

1.言葉を見つめ直し、自分を見つめ直す

上野さんが読書を身近に感じるようになったのは、中学生のころ。それまではサッカーに明け暮れ、あまり本にふれる習慣はなかったと話します。

ターニングポイントになったのが、お笑い芸人のピース・又吉直樹さんの存在。中学生のころ、上野さんは又吉さんの大ファンで、彼の著書である『第2図書係補佐(幻冬舎よしもと文庫 )』や『東京百景(KADOKAWA)』などを読み、読書の楽しさを体感したそうです。そのときに読んだ、作家・せきしろさんとの共著『カキフライが無いなら来なかった(幻冬舎)』は、上野さんにとって、初めて自ら読み進めた思い出の詩集だと話してくれました。

その後、上野さんは大学に進学し、のちに自身の音楽活動に影響を及ぼす存在となる、バンド「andymori」と出会い、とりわけ歌詞に心を惹かれながら曲を楽しむように同時期に本屋で見つけたのが谷川俊太郎の詩集andymoriの歌詞と谷川俊太郎の詩集を重ね合わせるように読み進め、詩集への興味が増していったそうです。

長田弘詩集(ハルキ文庫)

長田弘詩集

上野さんがこれまで手に取った詩集の中でも、とくに印象的な出会いをしたと話すのが『長田弘詩集(ハルキ文庫)』。

「大学入ったくらいのときに、たまたま立ち寄った本屋さんで見つけたのが、長田弘さんの詩集でした。パラパラとページをめくって読んでみると、言葉がすっと頭に入ってきて『めちゃくちゃいいなあ』と、すごく印象に残ったんです」と『長田弘詩集』との出会いについて教えてくれた上野さん。

しかし、そのときは購入までは至らなかったそうです。ですが、長田弘の詩集は上野さんの記憶の中にしっかりと残っており、それから少し日が経ったあとに、「あのときの詩集を買おう!」と決心したと言います。

「『よし買うぞ!』と心に決めたものの、肝心のタイトルと著者名が思い出せず…(笑)。『あの素敵な詩集の作者は誰なんやろう?』とずっと探していました。ようやく見つけたのは、2、3年経ったあと。やっとの思いで出会えた一冊でした」。

Thesongbards,上野皓平

『世界はうつくしいと』で三好達治賞、『奇跡―ミラクル―』で毎日芸術賞受賞するなど、日本を代表する詩人である長田弘親しみやすい平易な言葉で現代社会のありようを描いた詩は、時代を問わず人々の心に寄り添ってくれます。

『長田弘詩集』には、著者自薦の79篇を収録。さらに、絵本作家・あべ弘士のイラストが46点掲載され、詩に花を添えています。

「大人になると難しい言葉やビジネス用語などを使うようになりますが、そういった言葉を使わずとも、シンプルな言葉で十分に心を通い合わせることができること。それを教えてくれるのが詩の良いところであり、とくに長田さんの言葉にはそういった魅力を感じます」。

この詩集には難しい言葉は出てきません。普段から何気なく使っている言葉を見つめ直すことで、発見があったり、疑問を感じたり、気づきを得たり…。本書はそんなきっかけを与えてくれるのです。

寝る前や待ち時間、移動中など、細切れの時間にひとつ、ふたつ、と気になる一篇を読んでみてください。優しい言葉ながら、深い思索を促してくれるはずです。

長田弘詩集

¥814
発行/ハルキ文庫
著者/長田弘

吉野弘詩集(ハルキ文庫)

時は同じく大学時代。長田弘の詩集を見つけるために、多くの書店をめぐり、さまざまな詩集と出会った上野さん。その中の一つが『吉野弘詩集(ハルキ文庫)』でした。

Thesongbards,上野皓平

「大学生のころ、初めて吉野弘さんの詩集を読んだときは、ただ漠然と『良い詩だな』と感じるだけでした。おそらく人生経験の乏しい自分では、しっかりと理解することができなかったのかもしれません。その数年後、友人の結婚式で恩師が祝辞として朗読した、『祝婚歌』という詩を耳で聞いたときに、すごく心に響いたんですこの詩を手元に置いておきたい”と思い立ち、その足で『吉野弘詩集』を買いに行きました」。

『祝婚歌』

二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派過ぎないほうがいい

立派過ぎることは

長持ちしないことだと

気づいているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうち どちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気づいているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には色目を使わず

ゆったりゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そしてなぜ 胸が熱くなるのか

黙っていてもふたりには

わかるのであってほしい

(吉野弘詩集 収録作品)

 

著者である吉野さんは『祝婚歌』について「民謡みたいなもの」と解釈し、著作権や版権が発生しない作品として自由に使うことを推奨しています。

そのため、『祝婚歌』に心を打たれた人の輪がどんどん広がり、時代問わず多くの祝いの場で用いられるように。実際に上野さんも感銘を受けた一人。『祝婚歌』をきっかけに、吉野弘がつくったほかの詩もじっくり読み深めたそうです。

Thesongbards,上野皓平

「素敵だと思う詩ばかりなのですが、とくに印象的だったのが『I was born』という作品。詩の中に登場する少年が「生まれる」という言葉が日本語でも英語でも受け身であることに気づくのですが、少年同様にぼく自身もハッとして。勝手に単語として捉えていた言葉を、受動態として再認識させられました。こうやって改めて言葉一つひとつを咀嚼して考えられるのも、詩の良さだと思いますね」と上野さん。

受動的にこの世に産まれて、物心つくまでは自分のことを認識できない”。つまり、生命の誕生に意志は介在しない、ということ。それを『I was born』に登場する少年は気づいたのです。

この詩には続きがあります。全文を読んだ上でどんなことを感じるのか、ぜひ確かめてみてください。

吉野弘詩集

¥748
発行/ハルキ文庫
著者/吉野弘

『茨木のり子詩集(岩波文庫)

茨木のり子詩集

「今回紹介する詩人の方の作品は、どれも自分にとって大切なものなのですが、読んだときに一番衝撃を受けたのが茨木のり子さんの『自分の感受性くらい』という詩でした」。

茨木のり子は1926年に大阪で生まれ、現・東邦大学薬学部在学中に空襲や勤労動員を体験し、19歳のときに終戦を迎えます。その後、50歳で夫と死別するも、79歳でこの世を去るまでに数多くの詩を残しました。

1977年に発表された『自分の感受性くらい』は、著者が戦時中に感じていた違和感をないものにして、全体主義に流されていた自分を律してつくられた詩だと言われています。

他人のせい、友人のせい、時代のせい…など日々を生きる中で、責任転嫁したくなることは誰だってあるはず。しかし、感受性は自分自身にしか守れないのです。自分で自分を守れない人はばかものと、著者の厳しくも愛情がこもったメッセージが込められた一篇です。

「『自分の感受性くらい』は、ぼくにとって戒めになった作品ですね何をどう感じるかは、自分の捉え方次第。曲をつくるときや、ほかのバンドの曲を見たり聴いたりしているとき、良いことも悪いこともいろいろを感じて頭をめぐります。それらは、普段自分が何を考えて生きているのかに繋がっていると思うんです。それに気づかせてくれた、身が引き締まる一篇ですね」と詩に対する印象を語ってくれました。

Thesongbards,上野皓平

茨木のり子さんの詩を通じて、言葉の力を感じたと話す上野さん。

「普段、自分たちが日常会話で使っている言葉は、どうしても定型文になりがちだと思うんです。一方で、日常会話の言葉の枠外に飛び出してる詩は、言葉の新しい可能性や、自由な心を思い出させてくれるその体験こそ、詩を楽しむ醍醐味なのかなと思います」。

茨木のり子詩集

¥770
発行/岩波文庫
著者/茨木のり子

2.自分の経験一つひとつが、詩の理解を深める手助けに

世界各国の詩人の感性にふれられる海外詩集。上野さんは大学の授業を通して、海外詩集が親しみ深い存在になっていったとか。

「大学のときにイギリス文学史という授業を選択していました。その授業で年配の男性の先生が、イギリスの詩を朗読してくれて。言葉の意味を教えてもらったり、歴史的背景を学んだりする授業だったのですが、先生が詩を朗読する時間というのが、ぼくにとってすごく心地よかったんですそれから少しずつ海外の詩に興味を持つようになって、対訳の海外詩を読むようになりました」と海外詩との出会いについて教えてくれた上野さん。

さらに、本格的に海外詩に興味を持ったのは、仏教がきっかけという意外な話も。

「大学生くらいから仏教思想に関心があり、考え方など影響を受けているところがありましたぼくは、リルケの詩には仏教と近いものがあると思っていてそれこそ諸行無常の精神を感じるなど、読んでいて腑に落ちる感覚がありました」と上野さん。そうして国を問わず、さまざまな海外の詩を読むようになったそうです。

リルケ詩集(新潮社)

リルケ詩集

1875年生まれのドイツ語詩人として知られるリルケ。『リルケ詩集(新潮社)』では、最初に発表した詩集から晩年の作品まで、年代を追って編訳されています。

独特の宗教観や世界観をもつリルケの詩。上野さんが初めて読んだときの印象は、“不思議な詩”だったそうです。しかしその後、仏教について学ぶようになり、改めて詩にふれたときには捉え方も変わったと話します。

「仏教の思想を持った上で読むと、所々共通している部分があると感じました。普段使わないような言葉やセンテンスの組み合わせは、文字だけを追って読むと『なに言ってんのやろ?』と思ってしまうようなところもあるんです。一方で、仏教というぼくの指針になる考え方があると、リルケの思想が少し理解できるような気がして。抵抗なく読むことができましたね」。

Thesongbards,上野皓平

「詩や歌詞って、自分の経験を投影したり、重ね合わせたり…そういったことができる、言葉の余白があるのが一つポイントだと思うんですね。具体的に書かれてる文章だと、当てはまる・当てはまらないがはっきりすると思うんですけど。言葉や表現が抽象的であったり、ちょっと変わった言葉の組み合わせだったりすることで、より多くの人が共感し、自分との共通点を見出すことができると思っています」と自らの体験を踏まえて、詩の魅力について話す上野さん。

「詩に限らず、音楽やほかの作品も、どんな経験をした自分がいつ出会うかによって感じ方も異なる」といった上野さんの考え方には共感するばかり。今は十分な理解ができずとも、またいつか読みたい一冊になる。

『リルケ詩集』についても、そんなふうに感じたのでした。

リルケ詩集

¥572
発行/新潮社
著者/リルケ

『対訳 ワーズワス詩集(岩波文庫)

ワーズワース詩集

続けて紹介してくれたのは『対訳 ワーズワス詩集(岩波文庫)』。

自然のために自然を歌うことに一生を捧げたと言われるイギリスの詩人、ワーズワス。湖水地方をこよなく愛した彼が書いた自然讃美の詩は、明治、大正文学に多くの影響を与えたとされています。

「ぼく、昔は春に憂鬱な気分になることがよくあったんです。そういうときに自然豊かな場所にふらっと出かけると、すごく心が洗われるような気持ちになって。『浄化作用ってあるんだな』と感じていました」。

ワーズワスの詩は、そんな自然の美しさや尊さを言葉で表現していると話します

「詩を読んだときに、作者の悦になっている部分を多少感じることがあるのですが、ワーズワスの場合、それが全然嫌味にならないんですよね。それはきっと著者が心から自然に感銘を受けて、その衝動で詩を書いているから。その純粋な気持ちが文字から伝わってきますね」。

Thesongbards,上野皓平

さらに英語詩ならではの楽しみ方の話題も

「ワーズワス詩集のような昔の詩集だと、昔の英語を使っているから読みにくいものが多いのですが、口に出して発音してみると、言葉の感覚や語呂感が面白い。あと、対訳であれば原文と訳文が並んでいるので、まず訳を読んで次に英語詩を読んでみると、感じ方が変わることも。そうして深掘りしていくのも楽しいんですよ」と上野さん。

英語は、アクセントの強弱とリズムが重視される言葉です。英語詩も同様に、規則的な繰り返しがリズムをつくり、これが詩の美しさにつながっているとされています。

アクセントの強弱を意識して、声に出して英語詩を読むことで、上野さんの言う語呂感を楽しんでみてください。

対訳 ワーズワス詩集

¥726
発行/岩波文庫
著者/ワーズワス

3.文学的かつ哲学的な詞をのせた、日常に寄り添う楽曲

ここまでのお話から、上野さん自身が言葉をとても大切にされていることが伝わってきました。The Songbardsの楽曲において作詞を担当する上野さんは、どんなことに意識してどんな言葉を奏でているのでしょうか。

作詞するときに一番心がけている部分は、曲を聞いてカタルシス(抑圧された気持ちを浄化すること)を感じるかどうか。ぼくが自然を感じて心が洗われるように、楽曲や詞を通じて、小さなわだかまりが解消される。そういった部分を大事にして詩を書いています」と上野さん。

「あとは、遊び心を詰め込んでつくる曲や、一つのストーリーに振り切ってつくる曲など、さまざまな楽曲に共通して言えるのは、聴いている間はなにも考えずにその世界に没頭できる曲にしたい、ということは、ずっと意識していますね」。

そう作詞に対する自身の考えを語ってくれました。

一方で、The Songbardsの楽曲はGt.&Vo.の松原有志さんと二人で作詞を手がけられています。どのようにしてお二人でつくっているのか、尋ねると、

0から1は必ずどちらかがつくるのですが、その詩に対して、そのまま90%くらいどちらかがつくっているもあれば、ぼくと有志がひとフレーズごと書いているものもありますね。一行ずつを交互に書くものもありますし、本当にそれぞれですね」との答えが。

そのため、リリースされる楽曲について、どちらが書いた歌詞なのかを予想をするのも、ファンにとっての楽しみになっているそうです。

自らが紡ぐ言葉とは。4thミニアルバム『AUGURIES』に込めた想い

Thesongbards,上野皓平

さいごに、2021年6月2日にリリースとなった、4thミニアルバム『AUGURIES』についてお伺いしました。このAUGURIESという題名は、ある詩に由来しているそうです

ウィリアム・ブレイクさんの『無垢の予兆』という詩があるんですが、その英訳であるAuguries of Innocenceからとっています」。

 一粒の砂に世界を見、

 一輪の野の花に天を見る。

 汝の掌に無限を捉え、

 一時の中に永遠を見よ。

(以上、『無垢の予兆』より抜粋)

 

この詩の冒頭の言葉が、今回のアルバムの世界観を表しているようだと思って、『AUGURIES』という名を付けました」。

各作品が連動する三部作の第二作目となる『AUGURIES』。CDには全5曲が収録され、前作『SOLITUDE』と同様、全収録曲がつながりを持つ1曲とも捉えられるような作品になっているそうです。

一作目である『SOLITUDE』は孤独をテーマにした作品でした。『AUGURIES』はそれと少し対比のようになっています。『SOLITUDE』は、1対1や小規模な人間関係を描いた曲が多かったのですが、今回はそこから規模を大きくして社会や人間の生きる環境などに焦点当てた楽曲をそろえました『AUGURIES』は予兆という意味。ぼくが『無垢の予兆』を読んだときに感じた、いくら規模が変わったとしても、どんな規模でも同じ原理が働いているはず、という想い。それを今回のタイトルに込めました」。

続けて、「いろいろ難しい話をしてしまいましたが、聴いてもらう分には、何も考えずに自由な心で聴いてもらえればと思います」と、メッセージを残してくれました。

AUGURIES(通常盤)

¥1,650
発売元/ビクターエンタテインメント

本

今回のインタビューテーマである「忙しい日々に読みたい詩集」について話しているとき、上野さんからこんなお話がありました。

「ぼく、最近スマートフォンがほんとに嫌いになってきていて(笑)。いつまでも際限なく見続けてしまうし、寝る時間が遅くなって次の日の朝、起きるのがしんどくなってしまうから。だから、寝る前はスマホをわざと遠くに置いて、その代わりに本や詩集を読むようにしているんです」。

さらに、“電子書籍ではなく紙の本を繰り返し大切に読んでいる”と言う上野さん。移動中や休憩中、休みの日の空いた時間などにも詩集を手に取り、言葉にふれる時間をつくっていると教えてくれました。

詩集はどのページから読んでも構いません。好きな詩だけを何度も読むのもいいでしょう。

そんな詩とじっくり向き合う時間をつくることで、一つひとつの言葉が、きっと心を浄化してくれるはずです。

写真=藤原慶

 

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FUMIE MIZUNO

この記事の執筆者FUMIE MIZUNOクリエイティブ・ディレクター

大学卒業後、大手機械メーカーに就職。企画・広報業務を担当するなかで、自分自身で何かを作り上げたいという気持ちが芽生え、転職。2018年エディマートに入社する。学生時代はメディアプロデュースを専攻。テレビ番組や記事制作を通じて、「つくる」ことの楽しさを知り、編集の仕事に憧れを持つように。現在は主に雑誌や新聞の編集・ライター業務とオンライン書店「Emo Books」の運営を担当。食べることが大好きで、グルメ取材が何よりの楽しみ。女性アイドルと猫と野球をこよなく愛する編集者として日々奮闘中!

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