2019.08.28 Wed
アイドルのメンバーカラーの傾向は?代表的なカラーを徹底考察
こんにちは。クリエイティブ・ディレクターの水野です。
前回はライター目線でアイドルの名言についてお話しさせていただきました。
現在アイドル人口はおよそ1万人と言われています。そんなアイドルちゃんたちに必ずといっていいほど与えられているものが“メンバーカラー”です。今回は私が思うメンバーカラーの傾向についてお話しさせていただきます。
目次
1.メンバーカラー文化の発祥について
そもそもメンバーカラーというのはいつ生まれた文化かご存じでしょうか。
モーニング娘。のコンサートグッズ、ももいろクローバーの衣装などきっかけとされる事象は諸説ありますが、個人的にはテレビ番組「笑点」がメンバーカラー文化の始まりではないかと考えています。1968年ごろ、笑点で色家紋の着用が始まったとされています。その後カラーテレビの時代へと移行し、視聴者も出演者を着物の色で認識するようになりました。
つまりメンバーカラーというのは、初めて見た人に覚えてもらうためのキーアイテム、ということになります。
メンバーを印象付ける色。それぞれの色はどういったイメージを与えているのか、はたまたどういったメンバーにその色は与えられるのか、個人的な考えをまとめていきたいと思います。
2.不動のセンター赤色
- ももいろクローバーZ/百田夏菜子
- モーニング娘。15/鞘師里保
- Berryz工房/菅谷梨沙子
- フェアリーズ/伊藤桃々香
- まねきケチャ/松下玲緒菜
赤色、それは絶対的センターを印象付ける色です。各グループのセンターを思い浮かべても、やはり圧倒的に赤色センター率が高いですよね。赤色を与えられる子は「主人公」感が強い印象があります。そのためグループを象徴する顔でもあり、赤色の子がそのグループの色を作り出しているのではないかと思います。
例:14歳にしてセンターを担当したモーニング娘。の鞘師里保ちゃん
元モーニング娘。の鞘師里保ちゃんは加入当時から赤色のメンバーカラーを担当していました。当時田中れいなや道重さゆみといった先輩も在籍するなか「one two three」という楽曲でセンターを任されて話題に。鞘師の圧倒的な説得力を持つパフォーマンスは今思い出しても感動してしまいます…。
3.エースカラーのピンク色
- ももいろクローバーZ/佐々木彩夏
- モーニング娘。14/道重さゆみ
- Berryz工房/嗣永桃子
- モーニング娘。19/牧野真莉愛
- SUPER☆GiRLS/前島亜美
女性アイドルのエースカラーであるピンク色。ピンクを与えられる子は、アイドルであること、ピンクであることに誇りを持っている印象です。加えて、自分の魅せ方をしっかりわかっていて、それをきちんと提供できるクレバーな一面も持っている。だからこそ、エースというポジションを全うできる。そんなプロ意識の高い子が集まっているカラーではないでしょうか。
例:徹底したピンクキャラを貫いたももちのアイドル力
元Berryz工房のももちこと嗣永桃子ちゃんは、ピンクのメンバーカラーに恥じないアイドル力の持ち主でした。テレビやラジオの収録など、共演者やスタッフがいる前では私服もピンク色を基調とした女の子らしいコーディネイトで、「ももち」というキャラクターを崩すことがなかったのです。そのためももちのリアルな私服が見られる機会はかなり貴重でした。
4. 実力者ぞろいの紫色
- ももいろクローバーZ/高城れに
- モーニング娘。19/小田さくら
- Berryz工房/夏焼雅
- juice=juice/宮本佳林
- こぶしファクトリー/井上玲音
アイドルグループにおける紫色担当の重要性をご存じでしょうか。実はグループに欠かせない人材がそろっているのが、このカラーの最大の特徴です。歌が上手な子だったり、ビジュアル担当だったり、いじられ愛されキャラだったり、魅力的な子がそろっていますよね。私の好きなハロープロジェクトのグループでいうと、紫色はスキルメンに与えられる色という印象もあります。
例:juice=juiceの宮本佳林ちゃんはエースなのに紫色担当!?
ハロプロの最終兵器ことjuice=juiceの宮本佳林ちゃん。佳林ちゃんは長かった研修期間を経てデビューが決まったのですが、本人のキャラも相まって担当カラーは絶対ピンクだろうと誰しもが思っていました。しかし実際担当することになったのは紫色。当時はファンも少し戸惑いましたが、日に日に成長する佳林ちゃんのパフォーマンスはまさしくスキルメンの紫色にふさわしく、さすが佳林ちゃん!と尊敬の念を抱き、納得するのでした。
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5. 妹キャラ&ボーイッシュキャラの黄色
- ももいろクローバーZ/玉井詩織
- Berryz工房/清水佐紀
- アンジュルム/佐々木莉佳子
- ℃-ute/萩原舞
黄色を担当する子は、色のイメージ通りハツラツとしたイメージがあります。お花でいうとヒマワリのような…周りをパッと明るくしてくれる、キラキラした子が多いですよね。そして、妹キャラだったりボーイッシュキャラだったりと、年齢関係なく年下感のあるキャラクターの子が黄色を担当している印象が強いです。
例:Berryz工房の清水佐紀ちゃんが黄色を担当した理由
元Berryz工房のキャプテンこと清水佐紀ちゃん。今ではすっかり美しくて綺麗なお姉さんですが、結成当時は少年のような見た目だったことをご存じでしょうか。黒髪のショートカットに歌では低音が得意ということもあり、まさにボーイッシュなキャラクターでした。今の見た目からすると、黄色担当ということにピンとこないかもしれませんが、小さいころのキャプテンを見ればきっと納得するはずです。
6. こんな色も!?個性的なカラーを持つアイドル
さて、これまでは定番のカラーについて紹介してきましたが、アイドルには変わったメンバーカラーを持つ子もいるのですよ。
まずはAKB48のカラーについてです。メンバーの人数が多い48グループは、個人のカラーではなくチームにカラーが与えられていて、公式グッズなどにそのチームカラーが使われています。ただし、同じ48グループでもSKE48やNMB48は、推しサイリウム文化があります。メンバーごとに複数の色を担当していて、例えば松井珠理奈さんはオレンジ+緑を担当しています。同じ48グループでも文化の違いがあって面白いですよね。
次に、珍しい色としては、やはりモーニング娘。の久住小春ちゃんのグレーでしょうか。加入当時、モーニング娘。の人数がたくさんいたこともあり、割り振ることができる色がなくグレーがカラーになりました。でもすぐにエースカラーの赤色に変更になり、本人もファンも一安心、といったことも。
ほかにも、変わった色を担当するアイドルちゃんたちはたくさんいるので、ぜひ探してみてください。
7. おわりに
メンバーカラーについてお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか。
情報誌などのデザインをする際にも、色の選択は重要なファクターです。同じ色ひとつとっても、業界や対象を変えると新たな印象が発見できるので面白いですよね。私の場合はそれがアイドルであり、色んなアイドルを応援していると、自分の推しは○○色に偏りがちとか、○○色のアイドルはキレイ系が多いよね、など傾向が見えてきます。
皆さんもぜひ楽しいアイドルオタクライフを満喫してください!
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