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2020.04.24 Fri

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今だからこそ観てほしい! 映画に学ぶ、“恐怖に負けない”コロナウイルス対策

映画から学ぶコロナウイルス対策

こんにちは。クリエイティブ担当の須崎です。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、外出自粛が続く毎日。家にいる時間が長くなり、皆さんはどのように過ごしていますか?何を隠そう私はもともと超インドア派なので、実は以前と大して過ごし方は変わっていなくて、相変わらずAmazonプライムとU-NEXTを駆使して映画・ドラマ・アニメ三昧の日々を送っています。(とはいっても体がなまってしまうので、それに加えて大掃除の時間が増えました!)

日頃から映画関連の取材も多く携わらせていただいているので、今回は映画を楽しみながらコロナ対策ができないかなと考えてみました。ウイルス映画やパニック映画などいろいろある中から、おすすめの3作品をご紹介したいと思います。「何かためになる映画はないかなー」と悩んだら、ぜひ参考にしてみていただけるとうれしいです。

 

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1.今の世界を予見していた『コンテイジョン』(2011)

今の状況とあまりにも似ていて、「新型コロナを予見していた!」と話題になっている映画をご存じでしょうか。2011年に公開された、スティーブン・ソダーバーグ監督の映画『コンテイジョン』。未知のウイルスが全世界に蔓延していく恐怖を描いたパンデミックサスペンスです。

『コンテイジョン』のあらすじ

香港出張から帰ってきた女性が咳き込むなど風邪のような症状を見せるが、一変し、命を落とすことに。これが恐ろしい疫病の始まり。接触により感染する新種のウイルスは、驚異的なスピードで世界中に広がり、見えない敵への恐怖心から人々はパニックに陥ってしまう。

 

まるで現実のようなストーリー展開

パニック映画ではありますが、感染が拡大していく様子が淡々と描かれていて、それぞれの登場人物の行動もすごくリアル。映画なのにあまりにも現実的なので、見ていてとても怖いです。もしかしたら、今の状況とかぶるから余計にそう思えるのかもしれません。私は途中で不安になり思わず動画を止めて、身の回りのものを消毒し始めたくらいです……。

映画に出てくる未知のウイルスは、「ドアノブやエレベーターのボタン、人の手などの媒介物から感染する恐れがある」「感染しても症状が出ない人もいる」。新型コロナウイルスと共通する部分が多く人は毎分3~5回、1日に2000~3000回、顔を触るという内容にも驚きます。やはり外出したり人と会ったりするだけで、感染の可能性が高まるということ。この映画を観れば、もっと多くの人が危機感を持って行動できそうです。

ウイルス感染より怖い人間の行動

この映画のキャッチコピーは「恐怖は、ウイルスより早く感染する」。劇中では、インターネットで根拠のない噂が拡散され、ウイルスという見えない敵への恐怖心からスーパーでの買い占めや薬の奪い合いなど暴動にまで発展してしまいます。買い占めは現実にも起きていますが、さらに暴動まで映画通りになるのだけは勘弁願いたい……。

ケニアでは、コロナ対策で始まった夜の外出禁止令を守っていないという理由で、警察の暴行による死亡者が出たというニュースもありました。もはや本末転倒ですが、やはり人間の行動は怖いものです。

キャストによるメッセージ動画も公開中

キャストのマット・デイモンやケイト・ウィンスレットから、コロナ対策を呼びかけるメッセージビデオも公開されています。どれも専門家からのアドバイスをもとにしてあるそうなので、こちらも自身のコロナ対策のヒントにしてみてはいかがでしょう

2.『感染列島』(2009)で医療崩壊を目の当たりに

個人的には邦画が好きなので、『感染列島』をご紹介します。2009年に公開された、瀬々敬久監督の作品で、こちらも『コンテイジョン』のように未知のウイルスが広がり、死者が続出するパンデミック映画です。舞台は日本。おもに医療現場が描かれます

『感染列島』のあらすじ

東京の市立病院に、新型インフルエンザと思われる患者が運び込まれるが、ワクチンや治療が効かず、患者は死亡。瞬く間に院内の医療スタッフや患者までもが感染し、病院はパニック状態に。“Blame”(=神の責め苦)と名付けられた悪魔のウイルスが、やがて日本全国へと広がっていく。

 

医療現場の目線で描かれる

妻夫木聡扮する救命救急医のもとに、最初の患者が現れ、院内感染が起きてしまいます。医師や看護師たちは感染のリスクを背負いながら、患者の治療をしなければならない。その責務を果たす姿は、映画『Fukushima 50』(2020)で描かれた、放射能の危険にさらされながら作業を続ける原発作業員の姿とダブりました。

「作業員が原発事故の処理をする」「医師や看護師が感染患者の治療をする」。これは当然のことでありながら、自分に置き換えてみたら恐ろしくて仕方がないです。自分自身の命もかかっているわけですから。でも誰かがやらなければならない。改めて、最前線で闘ってくださっている医療従事者の方々への感謝の気持ちを感じずにはいられません。

映画で描かれる「医療崩壊」。これが日本でも現実に起きようとしていると思うと、映画だからと笑っていられなくなってきますね。せめてマスクや防護服など、不足している医療物資が早く行き届くことを願います。

闘うのではなく共存という選択肢

一番印象に残ったのが、藤竜也扮する教授が発した「人間、ウイルスとともに生きること、できへんもんやろか」という言葉。人間を住処にしながら人間を蝕むウイルス。地球に住みながら地球を汚染する人間。果たしてウイルスは悪なのか。そもそも自然災害も止められないちっぽけな人間が、ウイルスを消滅させることなんてできるのだろうか。「ウイルスと闘う」とは違う視点に気付くきっかけになるかもしれません。

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3.『サバイバルファミリー』(2017)で生き抜く力を学ぶ

外出自粛や感染者が増えれば、もしかしてライフラインも危うくなってくるのでは……なんてことを思ってふと頭に浮かんだのが『サバイバルファミリー』という作品。(公開当時、お母さん役の深津絵里さんにインタビューさせていただきました!)

世の中からすべての電気が突然消えるという、やや現実離れした設定ではありますが、この機会に、ライフラインが絶たれても生き抜く術を、映画を観ながら考えてみるのもよいのではないでしょうか。疫病だけでなく、地震や台風などの自然災害だって、いつ起きてもおかしくないのですから、備えておいて損はありません。

『サバイバルファミリー』のあらすじ

ある朝突然、地球上の電気がなくなり、電化製品や交通機関、ガス、水道などが完全にストップしてしまう。1週間が経っても電気は戻らず、減っていく食料、高騰する水。東京に暮らすサバイバル能力ゼロの平凡な一家、鈴木家は、果たして生き延びることができるのか。

 

コメディの中にリアリティーを追求

先に紹介した2作品とうって変わって、こちらは『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』などコメディ映画に定評のある矢口史靖監督による、ユーモアの詰まった作品。いざという時に頼りないお父さんの姿に笑ったり、家族の絆にじーんとしたりと、楽しんで観ていただける内容だと思います。

設定は現実離れしていますが、CGや合成技術に頼らず、実際に川に浸かったりブタを追いかけたりとリアルを追求して撮影されたそうで、思わず手に汗にぎる展開も

ライフラインが絶たれても生き残る術とは

劇中では、鈴木家とは正反対の、笑いの絶えないアウトドア一家が登場。彼らは人間が生きるために必要なことを教えてくれます。まずは体温の保持、そして水の確保火を起こせるかどうか。食べ物はその次くらい。ほかにもサバイバル術がいろいろ出てきますが、何よりどんな状況でも前向きな気持ちでいることの大切さに気付かされます。

今は外出自粛生活が続いて多少の不便はありますが、スマホやWi-Fiのおかげで自宅で映画三昧な日々を送り、配達してくれる方のおかげでネット通販も活用できています。もし今後、それらが脅かされたり、災害が起きてライフラインが絶たれでもしたらと思うと、ゾッとします。でも、今みたいな世の中だって予想していなかったわけですから、この機会に、どう行動すべきかを考えておくのもよいかもしれませんよ。

4.最後に

さて、気になる作品はありましたでしょうか?

唐突ですがここでひとつ、子どもの頃に好きだったCLAMP原作の『魔法騎士レイアース』というテレビアニメのお話を。U-NEXTで配信されていたので、先日全49話(長っ!)を一気に見てしまいました。この作品の中で、「人々の恐怖心が魔物を生み出す」というエピソードが出てくるのですが、なんとなく今のコロナ禍にも通じることのように思えました。

怖がってばかりいてもしょうがない。「あふれる情報に惑わされない」「正しい知識を身に着ける」「ポジティブな気持ちを持つ」。今回紹介した映画も、そんなことを教えてくれています。

コロナの収束はいったいいつになるのか、と不安にもなりますが、手洗いとうがいでしっかり感染予防をして、これ以上の感染を広げないよう、引き続き外出自粛を徹底しましょう。ぜひ自宅で映画を楽しみながら。

 

#いまはうちで #stayhome

 

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MICHIKO SUZAKI

この記事の執筆者MICHIKO SUZAKIクリエイティブ・マネージャー

関西大学在学中、カンボジアの少年と出会ったことをきっかけに、無関心を卒業すべく17か国をめぐる地球一周の船旅に出る。知ることの大切さと伝えることの難しさを感じ、編集という仕事を志すことに。2009年エディマートにアルバイト入社し、4カ月後に正社員に。主にエリア情報誌(飛騨高山と伊勢志摩が得意!)や新聞広告、子ども向け新聞などの編集・ライター業務に携わる。なかでも映画関連の俳優・監督インタビューと、国内外問わずカメライターとしての旅取材経験多し。九州生まれ。

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