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2019.06.12 Wed

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企画立案の基本と、企画の練り方をレクチャー

こんにちは。エディマート編集担当の礒永です。

エディマートの業務としてマガジンチームは主に情報誌の制作をしていますが、企画立案から案件がスタートすることは少なくありません。チームとして話し合い、意見交換をしていきます。

1人で悩んでいても、考えていてもしょうがありません。限界があります。エディマートが実践していることをベースに、企画の立て方をお伝えします。まずは、企画を立てることの意味をおさえましょう。

1. 企画立案の意味とスタート

企画立案は“手段”であって“目的”ではない

超スバラシイ企画を立ててオッケー! で終わりというわけにはいきません。その先に企画の実制作が待っています。情報誌の場合、以下のように“目的”と“手段”に分けられます。

目的と手段の違い

  • 目的

    「○○な読者層に引っかかる特集を作る」「簡潔で分かりやすく情報を届ける」など、どんな特集を作って何を伝えたいのかということを考えます。これが“目的”です。

  • 手段

    企画立案はその“目的”を達成するための“手段”の一つであり、その後に続く取材や撮影、原稿執筆も同様です。

しかし、その後の工程すべてに関わるキモであるため、自己満足で終わってはいけません。目指す“目的”を常に頭に置き、“手段”である企画立案を進めていきましょう。

まず1人でもできることからスタート

冒頭で「1人では限界がある」と言っておきながら、いきなり1人でもできることをまず書いておきます。

1人でもできることの例

  • インターネット検索

    まずは、準備段階としてインターネット検索。リアルタイムの情報が手に入るのが強みです。情報量が多すぎるので信憑性に差があるのですべての情報の鵜呑みは注意。

  • 書籍

    次に書籍。雑誌でも構いません。書店で専門誌のコーナーと情報誌のコーナーを往復、徘徊、何度でも。そして、ちゃんと購入してから読み込みましょう。立ち読みはいけません。リアルタイムではなく、より深掘りした情報を手に入れましょう。もちろん図書館も有効的に使えます。

  • 足でかせぐ

    そして最後に、足でかせぐ。犯人(情報)は現場に現れるのです! 飲食店でも、レジャー施設でも、古い町並でも、実際に訪れることが大切です。肌で感じる雰囲気や流行の度合いが、“目的”に合うかどうかを体感しましょう。

以上のことを実行し、最近のトレンドや時代背景などをキャッチ。バックグラウンドを把握するということです。そもそもこれらは基本的なことであり、企画立案の大前提。
そのように自ら経験を増やせば、知見が広がります。そのうえでブレストなど話し合いを行なえば、自分の引き出しが増えているので、より効果的な意見も出てくるというわけです。

2. エディマート実践編

上記の実行で最高の企画が思い付くかもしれませんが、その自分の意見を伝え、人の意見を聞くことで、企画がより良いモノに成長することは間違いありません。

それが、“企画を練る”ということです。

時間を決めて積極的に意見交換

定期、不定期を問わず、あらかじめ呼びかけてミーティングを行ないます。

エディマートでの意見交換の例

      • 水曜ミーティング

        エディマートでは、毎日業務をスタートするときにミーティングを実施し、連絡事項や各自の業務の確認、把握をします。それらが一通り終了したあと、毎週水曜に“水曜ミーティング”と称して意見交換を行なっています。時間は15~20分ほど。 企画立案の仕事を抱えているメンバーが、そのテーマを投げかけます。まずは自らが仕入れた情報を提供。ここで大切なのは、テーマを投げかける本人が、フランクな雰囲気を作りながら話すことです。会議のような固い雰囲気では、ざっくばらんでステキな意見は出にくいですから。

      •  時間を決めてブレスト

    上記の水曜ミーティング以外で、早くメンバーの意見が欲しいときは、それとは別に時間を決めてブレストを行ないます。事前にメールなどでテーマや自らが仕入れた情報を共有。メンバーはあらかじめある程度の意見を持ち寄って、ブレストをスタートさせます。雰囲気づくりについては、水曜ミーティング同様です。

超絶お急ぎな場合&ちょっと番外編

本当は話し合って意見交換をするのがベストですが、納期が短かったり、メンバーの予定が合わなかったりすることもしばしば。番外編と合わせて紹介します。

イレギュラーな例

    • メールで呼びかけてサクッと集計

      ブレストの事前メールと同様に、テーマと仕入れた情報を連携。そして、それを受けた意見をメール返信で求めます。ブレスト参加メンバーの時間調整の手間と実際のブレスト時間が省けることと、メンバーの返信時間の自由度が増すことがメリット。 エクセルのスプレッドシートを使用して、そこに入力してもらうのも便利です。

    • CD当番はプレゼンの場

エディマートでは、毎週金曜は「CDの日」です。社員が持ち回りで行う毎週一人の当番制で、自分の好きなCDを持参。好きな音楽を聴きながら仕事をしよう!と、社長の発案で始まりました。持ち寄ったCDは、毎朝のミーティング後に発表。なぜこのCDを選んだのか?アーティストの魅力は?曲の特徴は?などなどをプレゼンします。これにより、一つのテーマに対する想いや考えなど自分の意見を伝えることを養っています。

上記の方法を組み合わせて、企画を練っていきます。また、何か相談事があれば自分たちのデスクではなく、少人数でもミーティングテーブルへ行くことも多いです。

3.エディマートでの具体例はコチラ

過去に「女性をターゲットとしたパン特集」の企画立案をしたことがあります。その際の流れを簡単に説明します。

1人でできることからスタート

“目的”は女性をターゲットとしたパン特集を作ること。

まずはネット検索、そして書店に赴き、実際にパン屋さんに行きました。加えて行なったのが、女性ライターや知人女性への聞きこみをひたすらに。ターゲットは女性ですから。

ミーティングを使って意見交換

水曜ミーティングでテーマと仕入れた情報を提供します。それはもうワクワク感に満ちたテンションで説明し、メンバーの爆笑を誘いながら、話しやすい雰囲気を作りました。その後は、メンバーから湯水のように意見が出る! 私のメモが追い付かないほどでした……。

意見を束ねてカテゴライズする

その後、こねくり回された意見を鳥瞰。似ている意見や現実的に実践可能な意見を束ねて、カテゴライズします。企画の中に、大きな企画と小さな企画を作り、全体的にメリハリのある構成を心掛けました。

4. 最後に

エディマートの方法をもとに、企画立案についてまとめました。準備のさらに大前提として、メンバーとコミュニケーションを多く図ることが大切。それがミーティングやブレストの場での発言のしやすさにつながると思います。

また、“アンテナを張る”ことも大切。普段から便利なRSSリーダーを整備したり、書店など外に出ることを意識したり、自ら情報を得やすい環境を作ることも重要です。

“目的”と“手段”を理解して、企画立案に努めましょう。

RYOTA ISONAGA

この記事の執筆者RYOTA ISONAGAクリエイティブ・マネージャー

名城大学理工学部を卒業後、トヨタ系の自動車部品製造業に就職。「勉強したことを仕事に」という仕事の向き合い方は、次第に「好きなことを仕事に」という考えに変化。まったくの他業界から、2007年にエディマートに飛び込む。取材デビューは温泉旅館。現在では取材執筆もこなしながら、編集業務を中心に担当。ライターやカメラマンをはじめステキな外部ブレーンの方々と、上下ではなく横に並んで、ともにイイモノを創っていきたい。プライベートでは、二児の父親として奮闘中。ワークライフバランスを大切に。

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