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2019.05.24 Fri

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編集アルバイトの仕事とは。原稿・校正・取材どこまでやるの?

こんにちは、クリエイティブ担当の恒川です。

前回の記事では、未経験から編集者になるための「就活」についてお話しました。今回も関連したお話をしてみます。

アルバイトといっても、編集のアルバイトはどんなお仕事をするのか?実際に私が、正社員になるまでの半年間で学んだ業務をもとにご紹介していきます。

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1.アルバイト時代の仕事

アルバイト入社して最初に担当した媒体は、エディマートで一冊丸ごと担当しているガイドブックの改訂版。一年前に発行された旧版から、最新の情報に更新するためのお仕事でした。その後は、WEB記事やエリア情報誌の制作にも携わるように。

では、正社員入社に至るまでに担当した業務について思い返してみようと思います。

校正・転記

FAXやメールで掲載物件へ校正原稿を送り、回収し、修正や変更があれば転記して反映する、という一連の作業です。

ガイドブックの改訂作業では、校正先はおよそ300件。送るだけでも膨大で、回収されたFAX用紙で机の上が溢れかえっていました。ただ送るという単純作業だけではなく、返答の期日を過ぎていたら督促連絡をしたり、戻ってきた校正原稿のなかに不明点があれば問い合わせたり。さらに、修正指示を転記するときには、媒体の統一表記に気を付けたりと、注意すべき点が盛り込まれています。

この校正送りの仕事を通して、メール文面の作り方、電話のかけ方、校正台紙の作り方、スキャンの取り方など、会社で勤めるにあたって基本中の基本となる部分を学ぶことができました。

原稿執筆

はじめは1ページのうち一部分を担当することから。慣れてくるとWEB記事の執筆や、取材に行く機会が増えていきました。

タイトルやリード、写真のキャプションなど、それぞれどんな要素が必要なのか、文字数を合わせて考えるのは想像以上に難しく、時間を費やしてしまうこともしばしば。

ほかの雑誌やバックナンバーを読んで自分の中で引き出しを増やしていくことを心がけました。媒体によって特徴や規定が異なるため、頭を切り替えることも大切ですよね。

取材

先ほどチラッと出てきた、取材についてもお話します。初めての取材は、WEB記事で取り上げた、女性向けサウナでした。実はこれ、少し苦い思い出です。

聞きたいことを書き出して、まとめてきたにもかかわらず、緊張しすぎてなかなか思うように聞き出せず、同行した先輩に助けてもらいながら聞き取るのに精一杯。情報に追いつくのに必死になってしまったのです。

その後も何度か同行してもらい、一人で取材に行くようになったのは、つい最近のこと。

取材先では、担当者や店長への聞き取りと同時に、カメラマンへの撮影のディレクションを行う必要があります。各方面を注意深く観察しながら無駄なく進め、必要な素材をしっかりと集めて帰るのが目標。修行あるのみです。

アポ入れ・リサーチ

こちらも少し取材と関連するところで、掲載物件へ依頼の電話をかけて、掲載OKの場合は取材の日程を調整したり、取材NGの場合は画像を手配してもらうなど、別の方法での掲載を交渉したり。企画の趣旨をしっかりと伝えなければいけない場面なので、とても重要です。

リサーチでは、掲載する物件をセレクトするために、企画に合わせて物件をリストアップ。企画によっては、金額やエリアに制限があり、なかなか思うように探せず苦戦することもありました。

基本的には、インターネットやSNSで調べてあたりをつけ、より正確な情報を得るために電話で問い合わせ。エクセルなどに情報をまとめていきました。

ラフ作成

初めてラフを作成したときは、自分が考えたものが形になることに感動したものです。

旧版を参考にしつつ、物件を選んで新しくレイアウトを組むところから。配置や大きさの加減が難しく、片寄って詰まったりスカスカになってしまったりと、ああでもないこうでもない…と唸りながら進めました。

どんな画像を入れるか、どんなことを紹介したいのかを明確にすることが重要なので、ラフの要素を考えるために、リサーチの段階で掲載物件にしっかりと情報を聞き取ることも大切だと学びました。

 

2.正社員になって思うこと

すべての業務はリンクしていて、一つの媒体にかかわることでさまざまな経験をさせてもらっていました。

まだまだ学んでいる最中ではありますが、アルバイト時代に基盤となる部分を作ることができたのは、プラスだったと改めて感じるほかありません。

そして、どんな形であれ、やはり自分が携わった媒体が世に出ていくときは感慨深いものです。

編集の道に進むことを決めたのあれば、自分の中で「アルバイトだから」「アルバイトなのに」と線引きをする必要はないのではないかな、と思います。編集という仕事の中では、どれも必須となることばかり。アルバイトも同じく「制作担当」です。

 

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3.最後に

アルバイト時代、周囲の友人によく「アルバイトなのにそんなことやれるの?」と言われました。もちろん、会社によっても異なりますし、私の場合は「正社員を目指したい」と明言していたことが功を奏したのかもしれません。

アルバイトとはいえ編集プロダクションの一員として、制作に参加してきたことで今の私がいます。この記事が、アルバイトとして編集の仕事を始めようと思っている方や、編集の仕事に興味がある方にとって参考になれば嬉しく思います。

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MIZUKI TSUNEKAWA

この記事の執筆者MIZUKI TSUNEKAWAクリエイティブ・ディレクター

愛知淑徳大学在学中にエディマートにアルバイト入社し、2019年4月に新卒入社。大学ではメディア制作を専門に学びながら、韓国語の習得に勤しむ。2年次の夏季休暇中にはソウル市内の語学堂へ3週間の研修、3年次には大邱広域市の大学へ交換留学を経験。帰国後に報告書やレポートをまとめたものが冊子として形になり、自分が見聞きしたものを人に伝える楽しさ、難しさを知ったことから編集の世界に興味が芽生える。韓国アイドルと特撮とF1とバンドが好き。エディマートで一番の高身長。

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