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2019.05.29 Wed

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カメラマンに写真撮影をお願いする際の“マナー”は?相談〜発注の依頼を解説

カメラマン発注

紙媒体・web媒体、メディア・ブログ問わず、コンテンツに“写真”はつきもの。媒体の仕事ではなくとも、自社のHP制作や販促、広告などで「プロの写真が必要になった」というケースは少なくないと思います。

弊社でも、年間さまざまな仕事でプロカメラマンに依頼をしています。そこで注意したいのが、カメラマンへお仕事をお願いする際の“ビジネスマナー”。そのアプローチを疎かにしてはカメラマンとの信頼が生まれず、良い撮影はおろか、後々のトラブルに繋がってしまうことも。

今回は、新人の編集者はもちろん、制作・営業・コンサルなど、さまざまな立場の人に知ってもらいたい、「カメラマンに発注する際のマナー」についてご紹介します。

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1. プロカメラマンの写真が必要なケース

プロカメラマンの写真が必要なケース

そもそも、「プロの写真」が必要なのはどんなケースでしょうか。目的や意図を整理して、高品質な写真を必要とする「理由」を明確にしておきましょう。

制作物に求めていることを整理

あなたが「作ろうとしているモノ」には、どんな目的がありますか?

  • 魅力的なヴィジュアルと文章でユーザーの目を引きたい
  • 情報を精査して、モノやサービスの優良性を深く、明確に伝えたい
  • 「使い捨て」ではなく、会社の資産として活用できるコンテンツを作りたい

上記の場合はプロカメラマンにお願いする“理由”として十分。撮影費の予算組みを行い、プロカメラマンへの発注を想定して計画を進めましょう。

一方で、下記のような場合はプロカメラマンへの発注を見直した方が良いかもしれません。

  • コンテンツの質はあまり重要視しておらず、どちらかと言うと量が必要
  • 紙媒体の場合で、掲載サイズが著しく小さい
  • そもそも、予算があまり無い

取材後の即時性が求められるコンテンツ(webニュース媒体など)でも、プロカメラマンに依頼せず、ライターがカメラマンを兼務するケースをよく聞きます。ただ一方で新聞社には「報道カメラマン」が在籍していたりするので、一概に「ニュースだからプロカメラマンは必要ない」とも言えません。

2. プロカメラマンに発注してみよう

プロカメラマンに発注してみよう

「プロカメラマンの写真が必要」となったところで、実際の発注を想定してみましょう。依頼成立までの流れを説明します。

カメラマンを探す

プロカメラマンに撮影をお願いする際は、

  • 写真館や写真スタジオなどカメラマン集団
  • フリーカメラマン

のどちらかにお願いすることが一般的です。

製品カタログやブライダルなど、多くの撮影案件をまとめて相談したい場合は、写真スタジオといった集団にお願いするのが安心。一方で、たくさんの写真が必要なガイドブックの撮影は、フリーカメラマンにお願いするケースが一般的です。その理由は、特集によって「グルメ」「旅」「グラビア」などジャンルが多岐にわたるため、それぞれの撮影に適したカメラマンにその都度お願いする方が、雑誌全体の品質が向上するからです。

また、知り合いや紹介でフリーカメラマンにお願いするツテが無い場合は、編集プロダクションや広告代理店にアサインを依頼するのも、選択肢のひとつになるでしょう。

依頼内容のアナウンス

「お願いしたいカメラマン」が見つかったら、電話やメールで以下の内容を伝えて打診します。

  • 写真の使用用途(紙媒体、web媒体、広告、自社HPなど)
  • 撮影のジャンル(グルメ、モデル、タレント、風景、イベント、スナップなど)
  • 撮影日(決め打ちの日程ではなく、できれば候補日をいくつか伝える)
  • 撮影場所
  • 拘束時間(何時始まりで、何時終わりか)
  • ギャランティ(撮影費)

ギャランティ(撮影費)について

ギャランティ(撮影費)の相場が分からない場合は、カメラマンに撮影内容を伝えて見積もりをお願いしてもOKです。

撮影費は媒体、案件によってさまざまな算出形式があります。撮影カット数、取材件数、掲載サイズ、拘束時間などが一般的で、どれを基準にするかは「どんな撮影になるのか」「納品後にどう使われるのか」「どのくらいの予算を想定しているのか」で決まることが多いでしょう。そのため見積もり依頼時には、少しでも具体的な依頼内容を提示できるようにしておくことが肝心です。

撮影日までにすること

内容や予算に折り合いが付き、依頼が成立したら「撮影日」に向けた段取りを進めます。当日のトラブルを避けるためにも、「どんな流れで」「何を撮って」「いつ終わるか」を事前にアナウンスしておきましょう。

▼スケジュール(香盤)の例:「ガイドブック」撮影の場合

上記は、弊社が「一般的なガイドブック撮影」の際に使用しているスケジュール(香盤)のフォーマット。撮影時間や関わる人の数など、プロジェクトの規模が大きくなるほど、より具体的な香盤があると安心です。

また、撮影イメージも事前に伝えておくと良いでしょう。言葉や文字で伝えても大きな問題はありませんが、参考にしたい誌面や写真を送るようにすると確実です。例えば、「商店街の写真を撮ってほしい」と言葉で伝えても、「人や店はどのくらい入れるのか」「賑わっている様子なのか、スッキリとした様子なのか」など、受け取る人によってそのイメージは異なります。細部まできっちり説明するのも構いませんが、参考資料があるとカメラマンもイメージしやすいでしょう。

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3. 納品に関するアナウンス

納品に関するアナウンス

初めてお願いするカメラマンであれば、納品に関しても事前にアナウンスしておくようにしてください。

  • 納品期日
  • データの納品形式(JPG、RAWなど)
  • データサイズ
  • 納品方法(ディスク、オンラインストレージなど)

また、納品後の撮影データの権利が「どこに帰属するのか」も明確にしておきましょう。二次利用の可能性があるのであれば、それも必ず伝えるようにしてください。

4. 最後に

プロカメラマン発注の基本的な流れをご説明致しました。「当日のディレクション」「納品と、納品後の対応」については、またどこかの機会でご紹介しますね。

とは言え、初めてのカメラマンにお願いするのは、いろいろと不安が付き纏うものですね。弊社では各地にカメラマンネットワークを構築しておりますので、「この場所で撮影があって…」「こんな撮影があって…」などお困りの際はお気軽にご相談ください。見積もりや発注を代行し、適したカメラマンをアサインさせていただきますよ。

それでは、また!

「撮影ディレクション」についての記事を公開しました!

“カメラマンを活かす撮影ディレクション。写真撮影の基本ステップをおさらい”

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HIROKI HOTTA

この記事の執筆者HIROKI HOTTAアカウント・マネージャー

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2012年エディマート新卒入社。エリア情報誌や新聞を中心とした編集・ライター業務の経験を積み、2016年により深い“編集のおもしろさ”を求め大手出版社へ出向。出版社編集者として情報誌の特集制作、webメディアの新規立ち上げなどにたずさわり、2018年に再びエディマート勤務に。出戻り後は主にweb案件の新規開拓を担当し、2019年度よりセールス専任にポジションチェンジ。“編集のできる営業マン”として、ビジネス・クリエイティブの両面でお客様のサポートに務める。

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