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2019.09.23 Mon

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編集者・ライターのビジネスマナー。文字数、締め切り、時間を守ることは最低限のお約束

編集者とライターが守るべき3か条のイメージ画像クリエイティブ担当の礒永です。

企業の情報管理やコンプライアンスの重要性が叫ばれている昨今。BtoBにおけるビジネスマナーや社会人としての最低限のモラルなどは、きちん身につけておきたいところです。

これは編集の仕事でも同じこと。業界や企業としてではなく、原稿執筆をはじめとした個人単位の業務として守るべきことがあります。ただ、編集者やライターなどのクリエイターは、そこをないがしろにしがちなのではないでしょうか?一部はクリエイター以外でも当てはまると思いますので、参考にしてみてください。

1.文字数を守る

文字数を守るためにマス目にある紙で執筆をする原稿執筆において、読みやすい文章を書くとともに、大切なことがあります。

限られた文字数の中でいかに情報を詰め込むか

紙媒体でもweb媒体でも、ほとんどの場合は文字数が決められています。例えば「物件紹介文96文字」という正確な場合や、「約100文字」とアバウトな場合も。web記事では「全体で約2000~2500文字」と、他記事とのバランスや読みやすさを理由にクライアントが指定することがあります。

指定された文字数の中で、より多くの情報を盛り込みながら、読みやすくまとめる。ここがライターの腕の見せ所。また、紹介文でもキャプションでも、最後の行は8割ほど埋めたいです。空白が多くなってしまう文は、美しくありません。12文字×8行(96文字)の場合でしたら、最後の行は9または10文字は埋めたいところです。

文字数が足りない場合と正しい場合の誌面の例

文字数の過不足による影響

紙媒体の場合、完成した原稿はデザインデータにコピー&ペーストをして流し込みます。編集者やDTP作業者、デザイナーなど、執筆者とは別のスタッフが担当するケースがほとんど。そこで文字数が足りなければ不自然な空白が多い記事に、文字数が多ければ途中で文章が切れたおかしな記事になってしまいます。

企画趣旨を理解している編集者でしたら、自ら原稿を修正して文字数を調整することも。しかし、編集者は自らが取材していない場合が多く、具体的な情報が少ないなかで文字数を調整しなければならず、非常に苦労します。結果的に、ライターなど執筆者に原稿が差し戻されることも少なくありません。「少しくらい文字数オーバーしても大丈夫だろう」と納品しても、大丈夫な場合は少ないです。正しい文字数で原稿執筆をしましょう。

助詞の使い方や統一表記を守る

文字数を守るなかで、正しい文章になっているかを確認することも大切です。「て・に・を・は」など助詞が正しく使われているか、誤字・脱字がないか、間違った日本語を使っていないかなど。これは、後工程の校正作業の負担を軽減させることにもつながります。

校正時ももちろん文字数を守る

完成した初校を取材先やクライアントに確認してもらうと、文字修正の指摘が入ることがあります。その際に、そのまま反映していては文字数の過不足が発生するかもしれません。文字を増やす修正をしたら別の箇所を削る、逆に減らしたら別の箇所を増やす。これは鉄則です。文字数を調整しながら校正作業をしましょう。

文字数調整をしている誌面の例

2.締め切りを守る

締め切りを守るためにスケジュールに丸を付けるどんな仕事でも、「今週までに提出する」「○月○日までに納品する」など締め切りがあると思います。よりよい制作物や信頼関係をつくるために、編集者とライターにとっても大切なことです。

決められた期日までに納める

原稿や画像、入稿指示書などの納品締め切りを守り、クライアントに提出をしましょう。当たり前のことでは?と思うかもしれませんが、この当たり前が守れない編集者やライターが少なくありません。また、「○月○日ごろまで」のように“ごろ”付きの依頼だとしても、その期日を過ぎないように。締め切りを守り、当たり前を守ることが信頼につながるのです。

遅延は一人だけではなく、たくさんの人に迷惑がかかる

締め切りを守らなかった場合、迷惑がかかるのは主にやり取りをしている相手一人だけではありません。編集者を管理する編集デスクや編集長、デザイナー、校閲者、営業など、多方面にまで波紋が広がります。一つの制作物に対して多くの人が関わり、スケジュールは共通で進行していることも。それぞれが日程を調整し、準備をしています。一人ひとりが締め切りをしっかり守ることで、全員がスムーズに進行できると幸せですよね。

自分の感覚で勝手にスケジュールを変えない

「過去に同じ案件を担当したからまだ大丈夫」「似た案件のスケジュールはもっと余裕があった」など、自分で勝手に判断してはいけません。依頼を受けたのであれば、その依頼者が考えた最適なスケジュールがあるのです。どうしても締め切りに違和感がある場合は、事前に、相談をしましょう。

例えば、todoリストを1日単位ではなく1週間単位で作成してみましょう。少し先の予定を書きだして可視化することで、今日明日やるべきことが分かりやすくなるのではないでしょうか。今日やらなければいけないこと、やっておいたほうがいいこと、明日でもいいことを整理すれば、締め切り意識も高まるはずです。

3.時間を守る

時間を守るために走るビジネスマン仕事はもちろんプライベートでも大切な、“時間を守る”ということ。編集者とライターでのケースを、少しだけ紹介します。

取材時間を守る

例えばアポイントの時間に遅れそうなときは、事前に電話連絡することは常識です。取材先に終了時間を指定されることもありますので、取材中は時間配分に気を付けながら進めましょう。

また、締め切りを守ることにもつながりますが、編集者の場合は管理業務も伴います。ライターやデザイナーなどのブレーンが、締め切りや時間を守れるようにコントロールすることも必要です。案件全体のスケジュールから細かい取材の工程までを組み立てて、締め切りや時間を守ってもらうベースを作りましょう。

就業時間を守る

残業や休日出勤をしないことを目標にしましょう。それらをゼロにすることは難しいかもしれませんが、その時間があることを前提に仕事をするのは良くありません。時間をかけてイイモノを作るのではなく、限られた時間の中で効率よく集中して作るべきです。

ちなみに、エディマートでは「ノー残業デー」という取り組みを実施しています。曜日を決めて全員が同じ日に実行するのではなく、各自が週ごとに一日だけ定時に退勤する日を設定。仕事の効率アップと、ワークライフバランスの向上を目指しています。

4.最後に

締め切りや時間を守ることは、編集者とライター以外でも当てはまることが多いのではないでしょうか。当たり前のことかもしれませんが、当たり前と思わずに、大げさに言えば心得てほしい技術でもあります。その技術の習得は信頼につながり、社内外の信頼関係がより良いものになっていくことでしょう。

エディマートが教育として実践していることもありますので、こちらはまた別の記事として紹介できればと思います。

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RYOTA ISONAGA

この記事の執筆者RYOTA ISONAGAクリエイティブ・マネージャー

名城大学理工学部を卒業後、トヨタ系の自動車部品製造業に就職。「勉強したことを仕事に」という仕事の向き合い方は、次第に「好きなことを仕事に」という考えに変化。まったくの他業界から、2007年にエディマートに飛び込む。取材デビューは温泉旅館。現在では取材執筆もこなしながら、編集業務を中心に担当。ライターやカメラマンをはじめステキな外部ブレーンの方々と、上下ではなく横に並んで、ともにイイモノを創っていきたい。プライベートでは、二児の父親として奮闘中。ワークライフバランスを大切に。

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