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2020.02.12 Wed

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編集プロダクションができるSDGsを考える。実行する。

代表の鬼頭です。私は企業系の企画に携わることが多いのですが、最近は業種を問わず「SDGs」の話題が出ます。もはや企業経営において、SDGsを切り離して考えることはできないのでしょう。

もちろんエディマートも例外ではありません。当社の事業活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献をしたいという想いがあります。
さて、何から手を付けたらいいのかと、事業構想大学院大学の「SDGsの基礎」をはじめとした関連書を読んでみました。また、検索エンジンで「編集プロダクション SDGs」とサーチ。ところがなんと、業種が特殊なのか、明確な答えを得ることができなかったのです!

そこで全社会議を活用して、自社で取り組むべきSDGsについてアイデアを出し合いました。今回はスタッフから挙がったアイデアで、すでに実行しているもの、近いうちに実行予定のものを紹介したいと思います。同業他社の皆さんや、これからSDGsに取り組もうとしている皆さんの、参考になればうれしく思います!

1.SDGsのおさらい、私なりの解釈

はじめて「SDGs」という言葉を初めて聞かれた方のために、おさらいをしてみます。

 

基本コンセプトは「だれ一人取り残さない」

気候変動や海洋汚染など地球環境が危機を迎えていることは周知かと思います。そんななか2015年9月の国連サミットで、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が合意されました。グローバル化が進展するなか、企業活動はますます活発化。一方で、地域によって貧困が生まれたり、経済格差が問題になったりしています。
2030アジェンダは「だれ一人取り残さない」が基本コンセプト。このコンセプトを守りながら、持続可能な開発目標を分野別にまとめたものが「SDGs(=Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)」です。

 

自社のメリットも考え、継続させる

SDGsは17のゴール、169のターゲットで構成されています。たとえばゴール1は「貧困」であり、「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」が達成目標です。ゴール13は「気候変動」で、「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」とあります。

「なんだ、CSR(企業の社会的責任)と一緒じゃないか」と思いがちですが、SDGsは、地球環境に貢献するのはもちろんですが、その取り組みにより、企業価値の向上やステークホルダーとの関係強化を期待できるもの。ただ「捧げる」のではなく、企業としてのメリットも生まなければどこかで途切れてしまい目標達成はできない、そんな考え方がCSRとは違うと理解しています。

 

2.図らずも取り組んでいたSDGs

さっそく全社会議を活用して、スタッフから自社でできるSDGsのアイデアを募ってみました。すると「これって、もうエディマートでやっていることじゃないですか」という意見が、複数のスタッフから挙がりました。

 

エディマートは女性も活躍する職場

SDGsのゴール5は「ジェンダー」であり、「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」とあります。

エディマートは2020年2月現在、社員&アルバイトスタッフ総勢で、男性5名、女性12名という構成。創業当初から女性スタッフのほうが多く、彼女たちのしなやかな感性とガッツに、当社のクリエイティブは支えられてきました。もちろん発言権も昇進も性別の壁はありません。実際、女性幹部もいます。
お恥ずかしい話ですが、過去には、お茶出しは若手の女性スタッフという暗黙のルールがありました。現在は撤廃し、来客対応する人が、冷蔵庫からペットボトルの水を出して相手に渡すことにしています。

 

ジェンダー平等のために取り組んできたこと

出版業界は総じて、女性が活躍しやすい職業かもしれません。安野モヨコの『働きマン』、松田奈緒子の『重版出来!』、いずれのマンガも出版業界で働く女性が主人公ですよね。あくまでも私の主観ですが、リサーチなどの細やかさ、取材時のやわらかさ、原稿や校正の集中力、そしてねばり強さは、女性スタッフに軍配が上がると思っています。
しかし、彼女たちの頑張りに甘えていてはいけません。女性スタッフも活躍できる環境にするために、産休・育休制度を整え、出勤時間を選択できるようにしました。現在進めている働き方改革では、さらにスタッフに寄り添った労務制度に変更する予定です。

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3.環境のためにできることを考えた

SDGsのゴールのほとんどは環境とかかわりがあります。当社のアイデア会議でも、「会社の備品を環境への負荷の少ないものに変えよう」という意見が多く出ました。この取り組みはゴール12「持続可能な生産」、ゴール15「生態系・森林」にあてはまります。

 

会社の備品を総見直し

当社の備品発注は、コスト意識を高めるため持ち回りにしてきました。SDGsの会議の後、備品発注担当に、現状の備品一覧をまとめ、その横に、環境負荷の少ない代替品をリストアップしてもらいました。もちろん、コストの問題があるため、いきなりすべてを変える訳にはいきません。
採用したものをご紹介しましょう。まずは「針なしステープラー」。紙の一部をめくりあげ、空けた穴に差し込むことで用紙がとじられるというもので、金属の針は要りません。また、書類管理のため頻繁に使用するクリアファイルもエコなものに変更。
あらためて調べてみると、すでに環境に配慮した備品を使っていたケースもあり、意識して使うかどうかも大切だと実感しました。

 

名刺を石灰石に変えよう

編集プロダクションは、他業種に比べると「商売道具」というものが少ないかもしれません。極端な話ですが、携帯電話、パソコン、ノート、ペンがあれば開業できますから。
当社の使用状況を見てみると、特に使用頻度が高いのは「紙」でした。これについては、両面印刷や裏紙の活用などで省資源化に努めています。また、「名刺」も欠かせない商売道具です。現在12名が名刺をもって仕事をしており、頻繁に名刺業者に追加発注をしています。現在の名刺は、「ケナフ」という、アオイ科フヨウ属の植物で作られた紙を選択。「非木材資源」であり、今後枯渇しないと言われているものです。
それでも、紙を生成する際には大量の水が使われます。SDGsのゴール6は「水」であり、「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」とあります。そこで調べたところ、原料の約6割が石灰石で、水をほとんど使わず作成できる「LIMEXシート」を使った名刺を見つけました。この「LIMEX」という素材は、プラスチックの代替品としても注目を集めているそうですよ。
現在エディマートでは、スタッフの名刺を「LIMEXシート」化すべく動いています。

 

4.地元企業のSDGsの取り組みを発信する

アイデア会議に臨むにあたり、各スタッフは地元企業のSDGsに関するさまざまな取り組みをリサーチし、そこからヒントを得ようとしました。ホワイトボードに例を挙げているなか、ある社員が気付いたのです。「この取り組みを発信するのも、うちならではのSDGsじゃないですか?」と。

 

発信しなければ続かない

実はここからが本題です。当社の得意とするのは、価値があるにも関わらず、それに気づいていなかったり、伝えるすべを知らずに発信できていなかったりする方のお手伝いをすること。SDGsの取り組みにおいても、素晴らしいことをされていても、ホームページやブログでうまく伝えられていなかったり、もっと知りたいと思っても非常に簡易な情報で終わっていたりするケースが散見されました。
冒頭に書きましたが、SDGsはただ「捧げる」だけではなく、企業としてのメリットも生まなければどこかで途切れてしまい目標達成はできません。そのためには、しっかりと取り組みを発信し、企業価値の向上やステークホルダーとの関係強化につなげる必要があります。
当社ならきっと、そんなお手伝いができると思います。地元企業のSDGsの取り組みを取材し、エディマグを使って発信する。今、そんなことを考えています。

 

5.「世のため人のため」という働き甲斐

SDGsのアイデア会議を数回行いましたが、スタッフみんな、とてもいい顔をして臨んでいます。当社の企業理念は「ベストクリエイティブで社会と自身をバージョンアップする」と社会貢献も含んだものです。事業活動のすべてが社会の役に立つものと信じていますが、SDGsの取り組みは、自分たちの仕事がもっと直接的に「世のため人のため」になると感じられることが、より強いやりがいにつながっているのかもしれません。
余談ですが、大掃除で不要となった本が出ました。捨てるのは忍びないので、買い取ってもらおうかと話すと、ある社員から「本を寄付したらどうですか?」と提案がありました。図書館に寄贈したり、難民支援につながったりと、いろいろな寄付の形があるようです。こういった発言が自然に出るのも、SDGsについてふだんから考えるようになったからだと思っています。
まだまだ始まったばかりですが、引き続きエディマートのSDGsについて、発信していきますので、ご期待ください。

“エディマグで当社のSDGsを取り上げほしい”、”SDGsの発信についてサポートをお願いしたい”など、ご依頼やご相談もお待ちしています。

 

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EIJI KITO

この記事の執筆者EIJI KITO代表取締役

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1973年生まれ。96年に同志社大学卒業後、新卒入社の宣伝会議で編集職の楽しさを知るも、己の未熟さから挫折。地元名古屋に戻り、プロトコーポレーションの制作部門に入社し、編集の仕事を学び直す。親会社に転籍後はWEBのプランニングに従事。03年フリー編集者として独立、06年法人化。エディマート代表として制作と営業を統括しながら、自身も編集者として最前線に立つ。好きな言葉は岡本太郎の「危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ」。趣味はバイクとマイクラと部屋いじり。

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