名古屋の編集プロダクション・エディマートが取材や編集のノウハウを伝えるメディア「エディマグ」 エディマートが取材や編集の
ノウハウを伝えるメディア

  • TOP
  • お役立ち
  • 記事作成やWebライティングを代行。外注先の選び方やメリットやデメリット、発注方法を解説

2021.06.24 Thu

お役立ち

記事作成やWebライティングを代行。外注先の選び方やメリットやデメリット、発注方法を解説

コロナ禍で積極的な営業活動が難しいなか、プル型施策であるコンテンツマーケティングにふたたび注目が集まっています
しかし、メディアを立ち上げたものの運用がうまくいかず、更新頻度が低い、もしくはほとんど更新していないケースも少なくないようです。
その理由の多くを占めるのが、「コンテンツマーケティングの運営は少人数で行われている」現実。コンテンツマーケティングでプル型施策を行おうとしても人手が足りない、ではどうすれば……?

解決方法のひとつとして考えられるのが、記事作成やWebライティングなどの外注でしょう。記事作成の外注にあたっては、当社のような編集プロダクションや、Web制作会社、SEO対策会社などさまざまな業種が対象になります。

今回の記事では、多くの企業の記事作成を受託している当社が、記事作成代行のメリットやデメリット、外注先の業種ごとの特徴、外注する際のコツを紹介します。

スポンサーリンク


1.記事作成の代行とは?

記事作成の外注ニーズは年々高まっており、それにともない代行業者も増加しています。
ひとえに記事作成の代行といっても、対応範囲はいろいろ。記事制作のみの制作を請け負う企業があれば、SEO対策をふまえた企画提案やWEBへのアップまで担う業者も少なくありません。

記事作成の代行が増えている現状

冒頭に「コンテンツマーケティングの運営は少人数で行われている」と言いましたが、データにも表れています。
海外のデータにはなりますが、アメリカのCONTENT MARKETING INSTITUTE社の「B2Bコンテンツマーケティング: 2018年のベンチマーク・予算・トレンド – 北米版」によると、回答者の56%がコンテンツマーケティングに注力している一方で、積極的に取り組めていない企業の67%がチーム体制の貧弱さを理由に挙げています。これは日本でも同じ状況でしょう。

投資する金額はあるものの、組織のマンパワーの問題で動かせないというのは大きな問題。そうなると、「外注」が有力な選択肢となるはずです。

出典:CONTENT MARKETING INSTITUTE社「B2Bコンテンツマーケティング: 2018年のベンチマーク・予算・トレンド – 北米版」


出典:CONTENT MARKETING INSTITUTE社「B2Bコンテンツマーケティング: 2018年のベンチマーク・予算・トレンド – 北米版」

記事作成の代行で対応できること

記事制作の代行でできることは何でしょうか。私は、内部で運営していることの「ほぼすべて」、場合によっては「それ以上」だと考えます。

もし発注側がコンテンツの方針を明確に固めており、コンバージョンとしても満足いく結果が出ているなかで、更新頻度を高めるための外注であれば、記事の依頼だけで十分でしょう。
しかし多くのコンテンツマーケティングの現場では、更新頻度だけではない課題を抱えているはず。課題にしっかりと寄り添える外注先を探せば、単純にコンテンツの更新頻度が高まる以上のメリットがもたらされるはずです。

記事作成の代行業者に期待したいこと

  • コンバージョンの向上

    検索ボリュームからキーワードを選定した上で記事を作成し、ホームページへの流入を高める

  • 付加価値の掘り起こし

    外からの視点で付加価値を掘り起こし、これまでとは違った視点のコンテンツを構築する

  • コンテンツのリッチ化

    文章だけではなく、取材や撮影、企画を挿入することでリッチなコンテンツに仕上げる

  • 運用計画の立案と管理

    コンテンツの更新スケジュールを組み立て、正しく運用されているか管理。このタスクを外注することで、コンテンツマーケティング担当者の負荷は大きく下がる

2.記事作成を代行する業者の種類と特徴

コンテンツマーケティングへの注目度の高まり、アウトソーシングの増加にともない、対応する記事作成業者も増えています。業者によって得意とすることや、対応できる内容、費用が異なるので注意しましょう。
ここでは、記事作成業者の種類と特徴をまとめてみます。

編集プロダクションの記事作成の特徴

編集プロダクションは、社内で企画立案や進行管理を行いながら、取材や撮影を加えて記事制作をするのが一般的です。

多くの編集プロダクションは出版物やプロモーションツールで経験を積んでおり、「読ませる」能力や進行管理能力に長けています
また、取材力も他の業者に比べ群を抜いていますので、自社では気づいていない付加価値を発掘し、新たなコンテンツの可能性を見出したり、プロカメラマンによる撮影や企画を加えたコンテンツのリッチ化には大いに期待していいでしょう。もちろん、当社も自信をもっています!

その一方で、SEOに関する専門性はそれほど高くないことが多いかもしれません。クラウドツールを活用した簡易なワード選定などはできても、コンバージョンなどのレポーティングまで対応できるところは限られます。

編集プロダクションへの発注メリット

  • ターゲットにあわせた「読みやすい」記事に仕上げられる
  • 付加価値の発掘や、取材や撮影、企画の追加によりコンテンツを拡大&リッチ化できる
  • コンテンツの立案とともに、CMSなどが用意されていれば運用まで任せることができる

編集プロダクションへの発注デメリット

  • SEOに関する専門性がない場合、流入数を増やすのに限界がある
  • Webサイトの構築から任せることが難しい場合がある

SEO対策会社の記事作成の特徴

SEO対策会社では、メディアやホームページの流入数を増やすために、関連する検索キーワードのボリュームを調査し、適切なものを選定。ライティング部門を擁する企業の場合は、選定されたキーワードを盛り込んだ記事を作成し、コンバージョンを高めることを得意とします

キーワード重視で記事作成をするため、企業によっては読みやすさが軽減されたコンテンツになることも。また一般的に、社内に取材や撮影といった機能を持ち合わせていることは少ないでしょう。

SEO対策会社への発注メリット

  • メディアやホームページへの流入数を戦略的に増やすことができる
  • トラフィックの増加やコンバージョンの獲得といった施策の結果がレポートされる

SEO対策会社への発注デメリット

  • 読者ファーストの視点に乏しく、読み物としての魅力を高めづらい
  • 取材や撮影を組み合わせたコンテンツのリッチ化が図りづらい

Web制作会社の記事作成の特徴

Web制作会社は、その名の通りWebサイトを制作することが主業務ですが、デザイン性の高さをウリにしている企業や、CMSなどのシステム構築に長けたチーム、SEOも含めて対応できるところなど、対応できる内容はさまざま。
まだメディアやホームページををもっていない段階から外注を検討するなら、Web制作会社へのオーダーが最適でしょう。

その一方で、記事制作のパートについては、Web制作会社からさらに外注されることも少なくありません。中間マージンが乗ることで、費用がかさむこともあるので注意が必要です。

Web制作会社への発注メリット

  • コンテンツの設計から運用まで、まるごと面倒を見てもらえる
  • CMSなどの構築を加えることで、更新や運用の手間を軽減することができる

Web制作会社への発注デメリット

  • 記事制作がさらに外注されると、制作費がかさむ
  • SEO対策のレベルは企業によってまちまちなので注意が必要

フリーランスの記事作成の特徴

記事作成の代行はフリーランスのライターや編集者でも可能です。最近はWebライティングに特化したフリーランスも多く、記事作成とともにSEO対策、CMSへの登録まで対応できる場合もあります。

組織へ発注するのに比べて価格を抑えられることが多いのが一番のメリットですが、本人が病気やケガをして記事作成ができなくなった場合、コンテンツの更新そのものが止まるリスクをはらみます。
そのようなトラブルを回避するためにも、個人であっても秘密保持契約や基本取引契約を交わしておいたり、万が一のトラブルの際の対応方法を事前に決めておくことをおすすめします。

フリーランスへの発注メリット

  • 企業へ発注するより安価に抑えることができる
  • 取材や撮影に対応するフリーランスであれば、コンテンツをリッチにすることができる

フリーランスへの発注デメリット

  • 本人が病気やケガにあった場合、コンテンツの更新が止まるリスクがある
  • 情報リテラシーが高い&信頼できるフリーランスを探すのが難しい可能性がある
スポンサーリンク


3.編集プロダクションが教える「記事制作の外注で失敗しないコツ」

ここまで読んで、記事作成の外注先にもいろいろあり、業種によって得意とすることが異なることがわかったと思います。

次に、編集プロダクションであるエディマートが、記事制作の外注で失敗しないコツをご紹介します。出版物やプロモーションツールの制作で実績を積み、近年は企業のオウンドメディアのコンテンツ施策のサポートも積極的に行う当社が考えるポイントですので、外注を考えている方は熟読くださいね。

記事作成を外注する手順と注意点

◆手順1 課題整理、相談
現状、コンテンツマーケティングにおいてどのような課題を抱えているか洗い出しましょう。更新頻度が低い、コンバージョンの最大化が図れていない、コンテンツに読み物としての魅力がない、など。見えてきた課題によって、相談すべき業者が変わります

◆手順2 コンテンツ計画立案
貴社の課題をもとに、業者からコンテンツ計画が立案されます。コンバージョンを上げることがミッションであれば、狙うべきキーワードとともに、「どのような記事を」、「どれぐらいの頻度で」、「いつまでに何本アップするか」が提示されるはずです。
業者の対応する範囲、記事の内容や本数は見積もりに影響するため、この時点で費用とのすり合わせをしっかりと行いましょう
また、コンテンツ計画のスケジュール管理を、発注主と外注先のどちらが行うか、修正の対応回数などの仕様も明確にしておくと、後々のトラブルを回避できます。

◆手順3 構成案の確認
コンテンツ計画に基づき、業者から記事の構成案が提示されます。構成案は、記事のあらすじがまとめられたもので「プロット」とも呼ばれます。
たとえばインタビューや座談会、Q&A形式でのまとめなど、コンテンツに通常とは異なる「企画」がある場合は、構成案を見ることで全体像を把握することができます
なお、この工程は割愛することも可能です。ただし、構成をあらかじめチェックすることで、記事段階での修正を減らすことができますので、可能であれば構成案の確認は行いましょう。
なお、初期段階で構成案を確認し、問題ないと判断すれば、ランニングの段階で工程から外して工期をスムーズにするのも一案です。

◆手順4 取材、撮影、執筆
続いて、構成案にもとづいて記事の制作が進められます。編集プロダクションなど、コンテンツのリッチ化を得意とする業者は、必要に応じて取材や撮影を行い、ターゲットの関心をひく記事づくりを進めていきます。
最近のオウンドメディアは長文化の傾向にあり、Googleのアルゴリズムでは、メインコンテンツの品質と量、専門性や信頼性が問われます。押さえておきいたいのが、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)。そのため、SEO対策とともに、内容がしっかりと網羅されている専門性の高い記事づくりが求められます。

◆手順5 校正、校閲
仕上がった記事の確認を行い、意図したものに仕上がっているかチェックしましょう。基本的に記事内容の校正と校閲は、業者側が責任をもって行います。しかし、ファクトチェックを工程に入れていない場合は、記事が信ぴょう性の高いものに仕上がっているか、自らチェックしなければなりません。

◆手順6 コーディング、CMS登録
記事の確認・修正を経て問題ない状態に仕上がったら、発注主もしくは外注先の業者がWebサイトへのアップを行います。業者にサイトアップなど運用まで任せることで業務負荷は軽減できますが、その分費用がかさむため、コストバランスを考えた上でどちらが行うか決めましょう。

記事作成の代行に必要な費用

記事作成の外注をする際には、おおむね下記内容の項目が挙げられ、その積算が制作費となります。項目が細分化された見積もりを提示する業者であれば、調整もしやすいでしょう。
一方で、費用をグロスでしか提示しない業者、項目の内容があいまいな業者は避けたほうがよいと考えます。

◆SEO関連費
コンサルティング、現状分析、キーワード調査など、SEO対策にかかる費用。SEO費用の中身が細分化されて提示されることも多い。

◆企画費
発注者の課題をふまえ、どのようなコンテンツを制作していくかを計画するプランニング費用。提案に要する業者の実働期間に左右されることが多い。そのため、発注する記事数が増えれば企画費も増えることになる。

◆構成案作成費
記事のあらすじを確認できる資料の作成費用。執筆前に構成案を確認することで、内容や流れを確認することができる。工程を割愛することも可能だが、記事があがった時点で何度も修正をすると、修正費が計上されることも。

◆原稿費
記事を執筆する費用。一般的に文字数が増えるほど金額は上がる。また、専門性の高い記事の場合、資料を読み解く労力がかかるため、原稿費が高くなることもある。

◆取材費
記事作成にあたり発注者への聞き取りが必要な場合や、インタビュー企画などで稼働がある場合は、拘束時間に比例した取材費が計上される。

◆撮影費
写真を添えた記事で、あらたに撮り下ろしが必要な場合は、カメラマンへの対価が必要となる。自社で撮影を行ったり、ライターに撮影も兼務してもらうことで圧縮は可能

◆登録費
すでにCMSなどのシステムが用意されている場合は、業者に直接登録させることで手間を軽減できるが、その分の費用が必要となる。

◆デザイン・コーディング費
CMSなどのシステムが用意されておらず、記事ごとにデザインやコーディングが必要な場合はその費用が計上される。一からのシステム構築はそれなりの費用がかかるため、発注する記事本数が少ない場合は、1記事ずつデザインとコーディングをした方が安価で済む

◆校正・校閲費
誤字脱字、誤植を防ぐのは当たり前のことなので、通常レベルの校正であれば費用は計上されないことがほとんど。ただし、ファクトチェックや関係機関への記事確認などが必要な場合は、校正・校閲費が計上されることが多い。

◆修正費
事前に取り決めた修正内容や頻度を超える場合、別途、修正費が計上されることがある。修正については発注者と受注者の見解の違いが出やすい。業者の実績を確認して品質を見極めておくこと、着手前に仕様書を切って修正について取り決めをしておくこと、構成案の工程を組み込んで、記事の修正を減らす工夫をすることをおすすめする。

◆進行管理費
業者側の主担当が、プロジェクトのスケジュール管理、品質管理に必要な費用。単発のWebライティングであれば計上されないことも。

◆その他費用
記事作成のために資料が必要な場合は「資料購入費」、遠方への移動がある場合は「交通費」、記事をよりわかりやすくするためにオリジナルの図版を添える場合は「図版制作費」や「イラスト費」が別途必要となる。

上記のように項目が細分化されていれば、予算と見積もりが乖離していた場合に、「20本の記事を15本に減らす」「撮影とCMS登録は自社で行う」など、発注内容を変更することで予算調整がしやすいはずです。

4.記事作成代行についてのまとめ

編集プロダクションであるエディマートでは、記事制作にあたってはコンバージョンと同じぐらい「エモーション」が大切だと考えています。
SEO対策を万全にして記事へのリーチが高まったとしても、読みやすく魅力的な内容でなければターゲットの共感は生まれません
すでにメディアやホームページへの流入は安定するなか、「ファンづくり」を目的とする場合は、編集プロダクションをはじめとするBtoCの実績が豊富な業者を選び、コンテンツをリッチ化するのが得策だと思います。

また当社はSEOの専門性はないものの、自社のオウンドメディアでテストを重ね、狙ったキーワードでリーチを高めてきた実績があります。また、SEO対策とコンテンツのリッチ化を両立したい場合であっても、SEO対策会社とエディマートで業務を分けて発注したり、当社を通してSEO対策会社と組むことで課題は解決できます。

まずは貴社のコンテンツが抱える課題とともに、エディマートに気軽にご相談ください。一緒に心に届くコンテンツを作りましょう!

 

 

丨新規のご相談、お見積りのご依頼はコチラへ丨

お問い合わせ,バナー

 

丨メルマガ会員も募集中!丨

メルマガバナー

 

スポンサーリンク

EIJI KITO

この記事の執筆者EIJI KITO代表取締役

  • TWITTER
  • FACEBOOK
  • INSTAGRAM
1973年生まれ。96年に同志社大学卒業後、新卒入社の宣伝会議で編集職の楽しさを知るも、己の未熟さから挫折。地元名古屋に戻り、プロトコーポレーションの制作部門に入社し、編集の仕事を学び直す。親会社に転籍後はWEBのプランニングに従事。03年フリー編集者として独立、06年法人化。エディマート代表として制作と営業を統括しながら、自身も編集者として最前線に立つ。好きな言葉は岡本太郎の「危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ」。趣味はバイクとマイクラと部屋いじり。

記事一覧

お問い合わせ

お仕事のご相談や、採用についてなど、
お気軽にお問い合わせください。