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2019.09.02 Mon

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名古屋で良いライターを探すには?企画力、人柄、専門性など、重視すべきスキルを考えよう

名古屋城、大須など名古屋の風景

「医療に強いライター知らない?」「仮想通貨について書けるライターを探していて…」「おしゃれな暮らしに明るいライターが良いです」など、専門性を持った「◯◯ライター」についての問い合わせを本当によくいただきます。

コンテンツマーケティングのサポートや、マンパワーのいるライティング案件など、あらゆる場面でライターを求めることは多いと思います。それもあって特に広告代理店やデザイン・web系の制作会社の方は、「良いライターいないかな」と悩みがちではないでしょうか?

今回は、「名古屋で良いライターを探すには?」をテーマに、接点の見つけ方、アプローチの仕方などを紹介していきます。

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1.フリーランスライター or 所属ライター

ライターの仕事風景

まず、ライターを選ぶ際に知っておきたい前提から。

ライターは大きく分けて以下の2パターンに区別されます。

  • フリーランスのライター
  • 組織に所属しているライター

フリー、組織それぞれのメリットやデメリットは、弊社代表が詳しく書いておりますのでそちらを。

フリーランスの編集者と法人の編集プロダクションの違いは?メリットとデメリットを紹介

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フリーランスの編集者と法人の編集プロダクションの違いは?メリットとデメリットを紹介

以下にも簡単にまとめておきますね。

フリーランスのライター

フリーランスは、特定の企業・団体に属さずに「個人事業主」もしくは「個人企業法人」として活躍するライターですね。エディマートでも日々、たくさんのフリーライターの方々にお世話になっています。

起用するメリットとしては、フットワークの軽さや執筆料(ギャラ)の交渉が利きやすいところ。スキルや人柄は千差万別なのでなんとも言えません。

組織に所属しているライター

デザイン制作会社、web制作会社、編集プロダクション、広告代理店、印刷会社などに所属しているライターを指します。会社員なので、スキルや品質、社会人としてのトンマナはある程度、備えていることがほとんど。

正直に言いますと、デザイン制作会社やweb制作会社、広告代理店に所属するライターとは、あまり接点が無いので起用するメリットなどは分かりません。

一方で編集プロダクション所属のライターに限って説明すると、普段は「メディアの仕事」を行っているため、スキルレベルはおのずと高くなります。ターゲットに合わせた表現や媒体ごとの統一表記、調整が難しいスケジュールなど、常に厳しいルールが敷かれた状況下で多くの仕事をこなしています。それ故に、編集プロダクションに何年か在籍すると、スキルレベルは飛躍的に上がることが多いでしょう。

エディマートに常駐するライターも、この”組織に所属しているライター”になります。

2.ライターとの一般的な接点は?

ライターのオフィス風景

フリーライター、所属ライター、それぞれの立場が分かったところで、「発注先」について解説していきます。

分かりやすく、「費用の大きさ」「スキルの高さ」を5段階の★で評価しました。ここで言うスキルの高さは、ライターとしての企画力や文章力、対応力を総合した指標だと思ってください。

広告代理店にライターを依頼する

取り扱う広告のキャッチコピーやボディコピーのほか、会社案内といった冊子ものや、ホームページなど、文章に関わるすべての部分を担当しているため、文章力の高いライターが在籍しています。特に、人を惹きつけるキャッチコピーの分野においては、とても期待ができると思います。

一方で、広告代理店にライター単体での起用を依頼するという話はあまり聞きません。基本はホームページや冊子など、制作一式で依頼することになると思いますので、プロジェクトの規模が大きくなるにつれて費用も高くなります。

また、広告代理店の中にはライターが所属しておらず、下請けで外部ライターに出している会社も。その場合、編集プロダクションやフリーライターが下請け先にはなりますが、品質の高さは広告代理店によって保証されているので安心できます。

  • 費用の大きさ/★★★★★
  • スキルの高さ/★★★★☆

出版社にライターを依頼する

広告代理店と同じで、ライター単体の起用をオーダーすることはあまり聞きません。最近では自費出版やオウンドメディアのプロデュースを出版社が行っているケースもありますので、そういった意味ではプロジェクト単位で制作を依頼することになります。その場合、出版社(が保有するコンテンツ資産)そのもの、もしくは刊行物のネームバリューを利用することもあり、費用は高くなってしまうことが多いです。

出版社の方針にもよりますが、「ライター」としての人材を社内に抱えている会社は少ないのではないでしょうか。編集部員がライティングも行うことはありますが、基本的には編集プロダクションや、フリーライターを外注していることが多いです。このケースも実際の制作は外部とは言えども、品質は出版社によって保証されているので安心。

  • 費用の大きさ/★★★★★
  • スキルの高さ/★★★★☆

編集プロダクションにライターを依頼する

所属スタッフの多くが原稿を書くことができるスタッフで、案件に応じて内部または外部のライターを起用して制作する組織。それが編集プロダクションです。

広告代理店、出版社に比べて企業規模の小さい会社が多いので、費用を抑えられるケースがほとんど。もちろん、費用を抑えられるからと言って、ライターの質が下がると言うこともありません。ただ一方で、広告代理店が得意なスケールメリットを活かした案件、出版社のネームバリューを利用した案件に対応することは難しいので、その点は頭に入れておくと良いかもしれません。

  • 費用の大きさ/★★★☆☆
  • スキルの高さ/★★★★☆

クラウドソーシングにライターを依頼する

「クラウドソーシングは品質が低い」ということは、決してありません。クラウドソーシングの市場規模は拡大を続け、その中にはたくさんの優秀なワーカーがライターとして活躍しているようです。

国内クラウドソーシングの市場規模推移と予測国内クラウドソーシングの市場規模推移と予測(出典:2018.03.09/一般社団法人クラウドソーシング協会/クラウドソーシングの活用の広がりと課題認識

上記、出典元の資料に「企業がクラウドソーシングを活用する上での課題」について、

  • 「クラウドソーシング」認知不足による理解のハードル
  • ITスキル・リテラシーが不足している
  • 発注スキルが不足している(仕様設定や進捗管理等)
  • 自社ビジネスで活用するイメージが想像できていない
  • 既存商流・取引先との棲み分けや品質面での不安

が挙げられています。

「発注スキル」や「自社ビジネスで活用するイメージ」の項目から読み取ると、クラウドソーシングでライターを手配するには、発注側の意識の高さも求められてくるようですね。もちろん、いかなる発注においても相応の知識やスキルは必要ですが、クラウドワークスにおいては費用、品質の両面でクリエイターコントロールの比重を重く考えておく必要がありそうです。

  • 費用の大きさ/★☆☆☆☆☆
  • スキルの高さ/?

人からの紹介、交流会などで出会ったフリーライターに依頼する

紹介してもらったフリーライターに仕事を依頼する、というパターンは意外と多いのではないでしょうか。共通の知り合いがいる分、打ち合わせなどはスムーズに進むかと思いますが、それが必ずしも良い結果に結びつくとは言えません。

交流会などで出会ったフリーライターも含め、大切なのは“どれだけ自社を理解(あるいは、理解しようと)してくれているのか”という点。

直接依頼するのであれば、自社の悩みや目指すところ、プロジェクトの規模感などもしっかりと説明し、それに同調して動いてくれるスキルと知識を持ったライターを見抜くように注意してください。

  • 費用の大きさ/?
  • スキルの高さ/?
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3.名古屋のライター事情

名古屋城のイラスト

ライターとの接点を解説したところで、ここからが本題。名古屋のライター事情についてです。普段からライターに執筆をお願いしているものの、「その人が他にどんな仕事をしているか分からない」という話もよく聞きます。

名古屋ライターの仕事領域を知ることで、「こんなお願いができるかも」とヒントになればうれしいです。

普段はどんな仕事をしているの?

エディマートで取引のあるライターですと、普段はエリア情報誌の仕事をメインに行っている方が多いです。

名古屋のエリア情報誌の例

上で挙げたのはどれも、グルメやレジャースポット、イベントなど、東海エリアの情報を扱っている雑誌。ライターは出版社が企画したテーマを元に、リサーチや取材、執筆をこなしています。これらを制作するライターは最新の情報を追い求めるノウハウや、読者に「行ってみたい」と思わせる原稿の執筆に長けているのが特徴。

その他、配布エリアの限られたフリーペーパーや、地元企業や自治体などの団体が発行する機関紙(業界紙)の制作を行っている方も。どれも基本は取材をして、執筆するという流れは同じですね。機関紙に関しては特に、自動車関連の仕事をしている話をよく聞きます。これも、名古屋という土地ならではだと思います。

この他に、採用サイトの社員インタビューを頻繁にこなすライターも。これは、都市、地方関わらず、ライターの多くが扱っているジャンルではないでしょうか。

東京のフリーライターと比べてスキルは?

提案力がある、魅力的な原稿を書けるなど、個人的なスキルは人によって大きく差があります。

その上で東京と比べると、名古屋はフリーライターの母数が少ないこともあり、「何でもこなせる人」が多いですね。先に挙げたグルメなどのレジャー系はもちろん、住宅、生活、医療、美容、介護、経済、教育、ガジェットなど、オーダーすればひと通りこなしてくれる印象があります。

東京のライターがそうでないとは言い切れませんが、名古屋は昔から仕事の“やりやすさ”を重要視する文化だそう。遠くにいる専門分野に特化したライターに依頼するよりも、直接会って、コミュニケーションをとりながら仕事ができるライターを重宝してきた背景もあるのではないでしょうか。

名古屋のフリーライターのデメリットや注意点

「批評をお願いしたい」「ジャーナリズムの視点を入れてほしい」など、個人の知識や経験に大きく依存する原稿を求める場合は、依頼するライターを選んだ方が良いかもしれません。単純に、「近くにいるから」という理由でオーダーすると、想定する原稿の品質にギャップが生じてしまうことも。

ただし、テーマが「名古屋の観光情報」「なごやめしの文化」「三英傑の歴史」など、名古屋の情報に特化している場合はこれに限りません。きっと、多くの名古屋ライターがやりがいを持って、仕事に取り組んでくれると思いますよ。

また、名古屋以外で取材やインタビューを行う場合、基本的には往復の交通費が発生します。それこそ発注前に、「近くのライターではダメなのか」を検討した方が良いですね。名古屋は東京・大阪どちらのアクセスにも優れているので、そこまで心配いらないかもしれませんが。

4.名古屋で良いライターを探すには?

鉛筆とライト

ある程度の予算を確保できている場合は、広告代理店や出版社にプロジェクト単位で依頼するのが安心。ただし前述した通り、実際に執筆するのはエディマートのような編集プロダクションであったり、フリーライターだったりもします。

そう考えると、はじめから編集プロダクションに相談するのも有効です。手前味噌ですが、エディマートの場合も「女性(男性)に書いてほしい」「親しみやすい文章が良い」など、さまざまなオーダーに対して適したライターをご提案し、読者に“伝わる”コンテンツを制作しています。

「◯◯ライター」はどうやって見つける?

冒頭に戻りますが、各所から「建築の仕事に詳しいライター知らない?」「マッチングについて書ける人を探していて…」「ITに実績のあるライターを紹介してほしい」など、専門性を持った「◯◯ライター」についての問い合わせをよくいただきます。

本音を言うと、特定の分野にマッチするライターを見つけるのはかなり大変です。

見つけたとしてもそのライターが、

  • 発注内容をきちんと理解し、適切にアウトプットできるか
  • 服装や喋り方など、社会人としてのトンマナを意識しているか
  • スケジュールを守ってくれるか
  • 執筆費(ギャラ)は適正か
  • そもそも知識は豊富だが、最低限の執筆力を備えているか

など、いくつかのチェックポイントをクリアする必要があります。

特に最後の項目、知識の豊富さと執筆力はまったく別の話。ターゲットを想定し、きちんと伝わる文章を執筆するのは、ライターとしての経験値と器量が大切になります。

エディマートがパートナーとしているライターは、基本的に上記の項目をすべて満たしている方のみ。専門分野に関してはしっかりと下調べをお願いし、間違いや誤解される表現が含まれないよう、社内で何度もチェックを重ねてから納品しています。なので、専門的な分野でも柔軟に対応できるのです。

もちろん、上記の項目を満たした優秀な「◯◯ライター」は多くいますので、マッチする方を見つけた際は、大切にお付き合いされることをおすすめします。

一回依頼して終わり、ではなく“育てる“という考えも必要

一度仕事を依頼して「思っていたのと違ったから、もういいや」と、プロジェクトを止めてしまうのはもったいないです。最初のチャンスを活かせなかったライターに落ち度がないとは言えませんが、少し視点を変えてみてはいかがでしょうか。

最初は小口のお仕事を任せ、それを出来る範囲で継続するようにしてみてください。きっと御社のことや業界のこと、読者(お客様)のことへの理解が深まり、回数を重ねるごとに精度が高まってくるはずです。

企業の広報が何年もかけて自社の魅力を発掘していくように、お抱えの“ライター”を育てることで、社内のスタッフでは気づけなかった“会社の強み”を見つけてくれるかもしれません。文章はどこまでいってもアナログなコンテンツ。だからこそ、それを生み出すライターとは”永く付き合う”といった視点も大切なのかもしれませんね。

 

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HIROKI HOTTA

この記事の執筆者HIROKI HOTTAアカウント・マネージャー

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2012年エディマート新卒入社。エリア情報誌や新聞を中心とした編集・ライター業務の経験を積み、2016年により深い“編集のおもしろさ”を求め大手出版社へ出向。出版社編集者として情報誌の特集制作、webメディアの新規立ち上げなどにたずさわり、2018年に再びエディマート勤務に。出戻り後は主にweb案件の新規開拓を担当し、2019年度よりセールス専任にポジションチェンジ。“編集のできる営業マン”として、ビジネス・クリエイティブの両面でお客様のサポートに務める。

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